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「ダル・マニア」出現! − 奇妙極まりない日本メディア

日本メディアが大挙して押し寄せているようです。
テレビのワイドショーなどを見ると、時折その日本メディアの「大応援団」ぶり
を米国メディアが報道しているという状態も紹介されています。
しかし、基本的には日本にいるわれわれファンには、お目当てのダルビッシュ
の文字通り一挙手一投足が報道されても、日本メディアのある種異常ともいえ
る取材ぶりはあまり紹介されません。

正直なところ、それは少々(というかかなり)奇妙な集団です。
自国の選手に強い関心を持ち、しっかりとフォローするのは当然のこと。
私も、日本人選手たちの動向は大いに気にしています。
しかし、日本メディアは明らかに異常で、場違いなほどの人数がお目当ての日
本人選手だけに群がり、キャッチボールでどうしたというような、ある意味で
はどうでもよいことまで、微に入り細にわたり追いかけるのに、同じチームの
他のスター選手の動向や、その時点で本当の意味で全米を騒がせているような
話題にはほとんど見向きもしません。

おそらく、レンジャースのキャンプでも多くの日本メディアが、それこそジョ
シュ・ハミルトンが現れてもほとんど「あの選手ダレ?」の状態に近いでし
ょう。
彼らは、試合後のクラブハウスへのアクセスも認められているのに、そこに
入りスター選手や今季注目のプロスペクトたちのコメントを取ろうとは全くし
ません。
また、試合後には監督室では必ず監督を囲んでの共同会見が行われますが、
そこにも彼らは現れません。
ただ、ひたすらお目当ての日本人選手が出てくるのをクラブハウス外の廊下
で待っているのです。
おそらく、かつてはクラブハウス内で日本人選手の取材を行っていたので
しょうが、あまりに人数が多いのと、日本人選手以外には全く見向きもしな
いことから自然と居心地が悪くなり、外の廊下に半ば自発的に民族大移動し
たものと私は見ています。

日本人メジャーリーガーの最大の敵は日本マスコミ!

日本人記者の対応に疲弊するメジャーリーガー

それこそ日本人メジャーリーガーは大変です。
注目度の高い選手になると記者も日本から大勢やってきます。
そしてチームメイトに対して自分の質問ばかりするのです。
この日本人選手の気持ちを考えるとキツイものがありますよね。
チームの主力選手が本人のことはまったく触れられずに、新入りである自
分の質問ばかりされるのですから・・・。
しかも、同じようなことを毎日毎日質問されるので、彼らメジャーリーガー
が嫌になるのも仕方がありません。
だからメジャーリーガーの中には露骨に不快感を表す人もいますし、日本人選
手に対して当たったり、避けるようになる選手もいます。
しゃべったら日本の記者に「何を話していたのですか?」って聞かれるか
らです。
それが毎日、毎日続けば嫌になるのは当然ですよね・・・・。
そういえば、元ヤンキースのジョー・トーリ監督が「松井のホームラン出ない
ですが〜」ってことばかり聞かれて疲弊していたそうです。