『北斗の拳』で知られる漫画家・原哲夫氏(56)と、『ジョジョの奇妙な冒険』で知られる漫画家・荒木飛呂彦氏(57)のトークショーが8日、東京・森アーツセンターギャラリーで行われた。

原氏は1982年に『鉄のドンキホーテ』で連載デビューし、1983年連載開始の『北斗の拳』がヒット。
荒木氏は、『週刊少年ジャンプ』1987年1・2合併号からスタートした『ジョジョの奇妙な冒険』が今年誕生30周年を迎えた。

この日は、同所で開催中の『創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展VOL.1 創刊〜1980年代、伝説のはじまり』の一環として、“レジェンド”2人のトークショーが開催された。
同世代の2人は、担当編集者の思い出話に花を咲かせ、荒木氏は「編集者と密接になりますよね。編集者に『経費でエジプト行こう』って誘われて、行って(影響を受けて)描いたのが『ジョジョの奇妙な冒険』。それまでは全く旅行とか興味がなかったけれど、そういうのがある」と、人気作誕生秘話を明かした。

荒木氏が「他の漫画家さんと似た漫画を描くと、編集者にすごく怒られた。
その隙間を縫うようにアイディアを出していった」と振り返ると、原氏は「うまくコントロールされていますね。編集者の人って頭いいですよね。僕は中卒なので、ただ絵が描けるバカっていう感じですが。漫画のなかで『ひでぶ』とか『あべし』って書いたときは、『字間違えているぞ』って言われました。なかなか編集者の壁を超えられなくて、一生懸命考えたのにバカだと思われた」と笑いながら当時を懐かしんだ。

そのほか、荒木氏が「原先生が出てきたときは衝撃だった。
『北斗の拳』は重量感があった」とうなれば、原氏も「『ジョジョ』も衝撃だった。『ズキューン』とか『ドドド』とか、書き文字がここまでいっているんだって」と語り合う和やかな雰囲気に。
趣味の話題では、原氏が荒木氏に「何でそんなに若々しいんですか? 僕の1個上なんですよ」とお決まりの追及で笑わせるなど、会場に集まったファンを大いに喜ばせていた。

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