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2017/09/03(日) 20:27:54.93ID:CAP_USER9https://www.kobe-np.co.jp/news/tajima/201709/sp/0010516103.shtml
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椿野那奈美さん。通信制・定時制高校の剣道大会で全国優勝した「兵庫A」の大将を務めた=朝来市立野
通信制・定時制の高校剣士が集まる剣道全国大会の女子団体戦で、兵庫県朝来市立野在住の網干高校4年、椿野那奈美さん(19)が大将を務めた県代表「兵庫A」が、17年ぶり2回目の優勝を果たした。
4年前、耐えがたい激痛が全身を襲う「線維筋痛症」を発症。中退や入院も経験した後に、大きな栄冠を手にした椿野さん。「たくさんの人が喜んでくれて、剣道を続けていてよかった」と喜んでいる。(長谷部崇)
優勝したのは、8月7日に東京の日本武道館で開かれた「全国高校定時制通信制体育大会第48回剣道大会」。
女子団体戦は3人一組で、全国16チームが出場し、決勝は「兵庫A」対「兵庫B」という、史上初の同県対決となった。
県大会個人戦で優勝した椿野さんは、「兵庫A」の大将。先鋒戦は兵庫Bが1本を取り、続く中堅戦で兵庫Aが2本を取った。
最後の大将戦で、椿野さんは同じ網干高校の選手と対戦。真っ向勝負で引き分けに持ち込み、本数差で優勝を決めた。
椿野さんは、中学の部活見学で立ち姿の美しさや果敢に攻める姿勢に引かれて剣道部に入部した。進学した和田山高校でも剣道を続けたが、入学から半年後の2013年9月、原因不明の病気「線維筋痛症」を発症。
四六時中、全身のあらゆる場所を耐えがたい痛みが襲った。「ひどいときはガラスの破片が体の中を流れているようだった」と振り返る。大好きだった高校への通学が困難となり、泣く泣く中退し、網干高校通信制課程に入った。
投薬は今も続けるが、ここ1年ほどは症状も落ち着いており、「生きがい」という剣道に打ち込めている。
2年前、和田山高校の恩師から贈られた竹刀を大切に使い、所属する地元の朝来剣友会からは、今回の全国優勝を祝って剣道着を贈られた。「昔の同級生や先輩たちも自分のことのように喜んでくれた」と顔をほころばせる。
3年半前、線維筋痛症の難病指定などを求めて行った署名活動では、約2万筆が集まったといい、両親の謙治さん(52)、絵美さん(43)は「指定はかなわなかったが、協力してくれた一人一人に感謝し、那奈美が頑張っていることを伝えたい」と話している。