サッカーワールドカップ(W杯)アジア最終予選で、日本はオーストラリア戦を破り、6大会連続出場を決めた。青森県でも、代表チームに招集された柴崎岳選手(青森山田出、ヘタフェ)の故郷・野辺地町や、各地のスポーツバーなどでファンがテレビ中継を通じて声援を送り、快勝に酔いしれた。

 野辺地町では31日夜、中央公民館でパブリックビューイングが開かれ、町民ら約120人が大一番を観戦した。残念ながら同日、柴崎選手の出番はなかったが、来場者は「ぜひW杯本戦で頑張ってほしい」とエールを送っていた。

 試合後半、ウオームアップする柴崎選手が大型スクリーンに映ると、出場への期待は大いに高まった。結局、途中出場はなかったものの、勝利の瞬間には会場内に大歓声が沸き起こった。上野佑弥君(若葉小5年)は「柴崎選手に出てほしかった。次のサウジアラビア戦は頑張ってほしい」と期待した。

 柴崎岳後援会の佐藤仁人会長(57)は試合終了後、「調子がいいから、みんな出場すると思って来ていたので残念。最後の20分は使ってほしかった。次は出ると思うが、けがに気を付けてW杯本戦で大いに活躍してほしい」と語った。

 青森市浜田豊田のスポーツバー「BackGround」(バックグラウンド)では、サポーターら熱心なファン約30人がテレビ中継に見入った。日本代表の勝利に、店内は割れんばかりの歓声に包まれた。

 前半、FW浅野拓磨選手が先制点を決めると、ファンは両手を挙げたり、ガッツポーズしたりしたほか、ハイタッチして喜びを分かち合った。2−0で迎えた後半ロスタイム。祈るような面持ちで中継を見守り、試合終了の笛が鳴るとボルテージは最高潮に。抱き合って勝利を祝う姿もみられた。

 同市の会社員荒川孝一郎さん(30)は「大事な試合に勝ち、W杯出場が決まって良かった。ほっとしています」と話していた。

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