【広島】勝負を分けた誤審!? 丹羽大輝がトラップしたボールの行方は見逃されていた
2017年08月26日
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「映像を見ていれば分かると思う」
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前半終了間際のプレーについて審判団に抗議した丹羽。確かにボールは河本の左手に当たってはいたが……。写真:田中研治

[J1リーグ・24節]大宮 1-1広島/8月26日(土)/NACK

「相手のハンドもありましたし」

 勝点1差で16位につける大宮との残留を争う直接対決。試合後にチームの攻撃について訊かれた丹羽大輝は、言い淀むことなく"あるプレー"について言及した。
囲んだ記者から「すごく抗議していましたね」という言葉によって、語気はさらに強くなる。

「いやいや、ハンドですよ。絶対に。映像を見ていれば分かると思いますけど、あれで笛が吹かれていれば2点奪っていてもおかしくなかった」

 誤審と思われるプレーは前半終了間際の45分に起こった。左サイドのスローインから野上が対角線にボールを送った。ペナルティエリア内に侵入していた丹羽が右足でトラップする。次の瞬間だった。

 寄せてきた大宮の河本の左手に当たった。丹羽が両手を挙げてアピールする。しかし、主審の笛は鳴らない。プレーが切れると、副審と主審へと身振り手振りも交えて抗議した。

 主審からは見えていなかったか。立ち位置は左斜め後方で、視線の延長線上には大宮のマルセロ・トスカーノが被っていた。ただ、副審は違った。明らかに視界に捉えられるポジショニングをしていた。

 ハンドの判定が"もし"下されていたら。獲得したPKを"もし"決められていたら――。もちろんその後のゲーム展開は変わっただろうし、1-1という最終スコアが2-1で終わった保証などない。

 丹羽も重々承知しているのだろう。問題提起のような形で「ハンドだった」と胸を張って言うと、「高い位置を取って、良いクロスを上げて、得点に直結するプレーを続けていきたい」とそれ以上は踏み込まなかった。

 ただ、勝点3を欲したゲームでペナルティエリア内のハンドを見逃されたことは事実である。