8/21(月) 19:33
朝日新聞デジタル

 朝日新聞が行った各都道府県ごとの最も印象に残った試合を決めるアンケート「甲子園ベストゲーム47」で、東京の1位となったのは、引き分け再試合の末に早稲田実が駒大苫小牧を破った、2006年の第88回大会決勝だった。「ハンカチ王子」と言われた斎藤佑樹投手(日本ハム)が、田中将大投手(ヤンキース)に投げ勝った試合だ。

 斎藤投手は投票結果を受け、「1位だなんて、うれしい限りです。11年前のことを、まだそんなに覚えていただいているのはうれしいです。今も現役で野球を続けられているのは、あの試合があったからこそと思っています」と話した。

 「あの試合で、人生が変わった実感はあります。あの大会を通じて、僕自身もレベルアップしました。あの甲子園がなかったら、その後、どういう形で野球をやっていたかわかりません。僕にとって、人生をよくしてくれた、いい意味で変えてくれた試合です」

 早大を卒業後、プロへ。「苦しいときは、もちろんあります。あのときの残像と、今とを比べてしまうと、物足りないものがあって。今はこうして、苦労して、もがいている」。そう話しながら、「でも、それ以上にうれしいことのほうが、大きいです。それを、当時、一緒に戦った仲間とは今でも思い出を共有できます。やっぱり、いいことの方が大きいです」と語った。(山下弘展)

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