官僚出身のDeNA・岡村信悟球団社長に聞く 約85億円でハマスタを大改造 強気の戦略の根拠とは…
2017.8.20 17:00

プロ野球・DeNAの本拠地、横浜スタジアムが大きく生まれ変わろうとしている。
2020年の東京五輪で追加種目となる野球・ソフトボールのメイン会場となるのを機に、
客席を現在の約2万9000席から3万5000席へと増設する。総工費は約85億円を予定。
球場を運営する横浜スタジアム社長を兼務する岡村信悟DeNA球団社長(47)に
強気の戦略の根拠などを聞いた。(運動部 三浦馨)

−−客席増設は2016年12月に五輪会場となることが正式に決まってからの判断か

「大きな引き金にはなったと思う。ただ、横浜スタジアムは今年でちょうど40シーズン目。
そろそろ、球場をどうしていくか考える時期にはあった。現在はチケットが入手困難になっている
(今季前半戦主催38試合中、大入り33試合でうち完売16試合)。私たちにはなるべく多くの方に
球場へ足を運んでいただく機会を提供する責務があり、観客席を大至急増やさなければいけないと考えていた」

−−6000席の増設はかなり強気の判断にも思える

「より多くのお客さまが来て、にぎわっている状態をきちんと作りたい。そうすると(年間)200万から
210万の観客に来てほしい。(席の埋まる)稼働率を90%前後と見積もり、年間の主催試合を70とすると、
必要な席数は3万5000となる。これは12球団でだいたい平均の収容人員で、
(ドームを除く)屋外球場では甲子園に次ぐ2番目の規模となります」

−−客席の増設の方法や内容は

「一塁側と三塁側(の上方)に座席を増やすほか、バックネット裏の現在の記者席の上へ高層階を積み重ね、
試合のない日はいろんな催しにも使えるような個室観覧席、さらにその上にスカイデッキという
屋上テラス席も設ける。そこからはみなとみらいも一望できます。ビアガーデンもできますよね」

−−工事の期間や順番は

「今年と来年、再来年(17年〜19年)のシーズンオフを使って工事する。
計画通りにいけば19年(のシーズン)から一部、20年から全面的に稼働します。
一塁側増設部分とバックネット裏の工事が先になる。バリアフリー化、エレベーター、
スロープの新設にも取り組みたい。とにかくオリンピックを迎えて恥ずかしくないような形にしたい」

−−客席増設には収益増のほかにも効果は期待できそうか

「結局そのチームの強さを作るのはファン。筒香をはじめ選手みんなが躍動したり、勝ちたいと思っているのは、
それを切望しているファンがいることを身近に感じているから。『僕たちは必要とされているんだ』という人間、
スポーツマンとしてのプライドを刺激されている。だから、そういうファンが(球場に)たくさんいれば
絶対にそのチームは強くなるはずです」

(後略、全文はソースで)

産経ニュース http://www.sankei.com/sports/news/170820/spo1708200002-n1.html
2020年に完工予定の横浜スタジアム増設・改修後のイメージ図(DeNA球団提供)
http://www.sankei.com/images/news/170820/spo1708200002-p1.jpg
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インタビューに答えるDeNAの岡村信悟球団社長
http://www.sankei.com/images/news/170820/spo1708200002-p2.jpg