J1清水の元日本代表MF増田誓志(32)が、古巣相手に移籍後初先発を目指す。19日に対戦する首位鹿島では、プロ入りから通算8年間を過ごした。3年連続リーグ制覇などに貢献してきた男が、鹿島で培ったすべてをぶつける。

 中東のクラブから3年半ぶりに国内復帰した増田。清水移籍後初戦となった13日の柏戦は後半30分から途中出場。1―3と劣勢だった中、チームはさらに失点し、今季最多の4失点で敗れた。普段はクールな印象の増田だが、試合直後は「(複数)失点を何度繰り返すのか」と感情を表に出してまくし立てた。

 鵬翔高(宮崎)から加入した鹿島で教わったことは「技術より戦う気持ち。練習ではけがもするし、けんかもあった。そうすることで試合の方が楽に感じた」と振り返る。当時、チームメートだった鹿島の大岩監督(清水商高出)については「勝つために周囲を助ける人」と話した。

 敵地の鹿島戦。「楽しみだし、何とか勝ちたいと思う」。もちろん、やるべきことは分かっている。「我慢するべきところは全員で慌てず、ぶれないことが必要。清水は攻撃が好きな選手が多い分、攻守の切り替えを早くしたい」と相手に隙を見せない戦いをイメージした。

 山形、大宮時代に鹿島とリーグ戦で3度対戦したが、先発出場はない。まずはチーム内の競争を勝ち抜き、古巣撃破で「清水の増田」を強烈に印象付ける。

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