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2017/08/12(土) 17:35:44.23ID:CAP_USER9この時期、猛暑の中でサッカーをするのはたいへんだ。運動量が落ちて、
集中力も欠けるし、失点が多くなるのもうなずけるが、それ意外にも原因があった。
あるGKが教えてくれたのだが、実は「夏はボールが変化しやすくなり、GKを困らせる」のだという。
試合前、多くのスタジアムでピッチに水をまく。ボールがなめらかに転がるようにするためだが、
特にパスサッカーを目指しているチームは、ホームゲームの試合前、入念に水をまく。
「ボールがぬれて、湿度も高いので、ボールが少し柔らかくなる。芯を食うとぶれ球になりやすく、よく変化する」と言う。
グラウンダーのパスをキャッチミスしたり、イージーなシュートが入ってしまったり、思わぬ失点につながっている。
特にミドルシュートには悩まされるという。至近距離からのシュートはボールのスピードがあるものの、
GKも体を動かす範囲が狭いので、ボールに触れる可能性が高くなる。
しかし、ミドルシュートはシュートの距離が長くなる分、
GKも2、3歩ステップを踏まなければならなくなるので、ボールに触れない可能性が高くなる。
つまり近くからのシュートの方が、跳ぶタイミングさえ合っていれば、止められる確率は高くなるということだ。
ボールがぶれたり、ぬれてすべりやすくなっていたら、ミドルシュートは、さらにGKがキャッチしにくくなる。
日本人選手はパスをつないできれいにくずしてシュートを打とうとする意識が強く、ミドルシュートはあまり打たない。
GK目線で見れば、「夏場のミドルシュートほど嫌なものはない」ということになる。
海外の選手のようにもっと積極的にミドルシュートを打つことが、サッカーを面白くし、チームを勝利に導くことになる。 (専門委員)
◆大西 純一(おおにし・じゅんいち)1957年、東京都生まれ。中学1年からサッカーを始める。
81年にスポニチに入社し、サッカー担当、プロ野球担当を経て、91年から再びサッカー担当。
Jリーグ開幕、ドーハの悲劇、ジョホールバルの歓喜、W杯フランス大会、バルセロナ五輪などを取材。
スポニチアネックス / 2017年8月11日 10時2分
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