イングランドサッカー協会(FA)は2020年に行われる東京・オリンピックの女子サッカー大会にイギリス代表としてチームを結成するプランを掲げた。イギリスメディア『BBC』が10日付で報じている。

イギリスは4つの国で成り立っており、それぞれにサッカー協会が存在する。これにより、W杯にはイングランド代表や、スコットランド代表、ウェールズ代表、北アイルランド代表として出場する資格がある。

 しかしオリンピックの舞台は別で、国際オリンピック協会(IOC)から認可が下りておらず、それぞれの国の代表として出場することはできない。それでも、自国開催となった2012年のロンドン・オリンピックでは、異例のイギリスの4協会統一のチームが結成された。

 FAの会長であるマーティン・グレン氏は2012年の前例に習い、イギリス女子サッカーチームを再誕生させる計画を認めた。

「私たちはイギリス代表のアイディアのもとに協力関係にある。合同チームはイングランドだけではなく、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドのサッカーにとっても素晴らしいものになるはずだ」とコメント。

 続いて「私たちは、リオデジャネイロ・オリンピックに女子イギリス代表が出場できなかったことを残念に思っている。オリンピックでは男子のサッカーチームの方が重要視されているんだ」とも語っている。

 リオオリンピックでもイギリス代表チームのアイディアは出ていたようだが、国際サッカー連盟(FIFA)からすべての協会が認可する必要があるとの通達。実現しなかったのだ。スコットランドサッカー協会の会長であるスチュワート・レーガン氏は英国代表チームの影響力を高く評価し、W杯への参加も前向きに考えている。また、ウェールズ代表のジョナサン・フォード氏も女子イギリス代表の「メリット」を考えているという。

 グレン氏は将来的な成功になると確信しており「私たちはイギリスの優秀な選手を選ぶ必要がある。そのチームはとてもいい試合をしてくれるんだ」と語った。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170810-00625108-soccerk-socc