日本代表MF香川真司の所属するドルトムントは才能溢れる原石を発掘する長けており、これまでに何人もの選手をトップレベルに育て上げてビッグクラブに送り出している。その商売上手ぶりはドイツテレビ局「シュポルト1」で“トランスファーマシン”とまで称されており、大きな利益を上げた例として香川を含む7選手の取引が紹介されている。

 2009年に獲得したFWルーカス・バリオスはチリのコロコロから420万ユーロ(5億4000万円)で獲得し、2012年には中国・広州恒大へ850万ユーロ(約11億円)で放出。430万ユーロ(5億5000万円)の利益を計上した。同じく09年にバイエルン・ミュンヘンからDFマッツ・フンメルスが420万ユーロで獲得。チームの主将を務めたセンターバックは2016年に3500万ユーロ(約45億2000万円)で古巣バイエルンに復帰。3080万ユーロ(約40億円)の利益を生み出した。

 2010年に加入した香川の例も紹介された。セレッソ大阪へ育成補償金35万ユーロ(約4500万円)が支払われたものの移籍金はゼロとされている。2012年にマンチェスター・ユナイテッドへ渡った際の移籍金は1600万ユーロ(約20億6000万円)、そして15年にドルトムントは800万ユーロ(約10億3000万円)で買い戻したため、差し引き800万ユーロの利益とされている。

 2009年に1860ミュンヘンから加入し、今夏レバークーゼンへ移籍したDFスベン・ベンダーは150万ユーロ(約2億円)で獲得し、1250万ユーロ(約16億円)で売却して1100万ユーロ(約14億2000万円)。下部組織出身のMFマリオ・ゲッツェはバイエルンに3700万ユーロ(約47億8000万円)で売却し、2200万ユーロ(約28億4000万円)で買い戻したためにプラス1500万ユーロ(約19億3000万円)の取引となっている。

つづく


8/9(水) 18:00配信 
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170809-00010012-soccermzw-socc&;p=1

計7選手で121億円超の黒字

 2013年にはシャフタールでプレーしていたMFヘンリク・ムヒタリアンをクラブ歴代最高額となる2750万ユーロ(約35億5000万円)で獲得。しかし、昨夏にユナイテッドへ4200万ユーロ(約54億2000万円)で売却。きっちりと高額移籍金を回収しただけでなく、1450万ユーロ(約18億7000万円)の利益も上げている。

 2011年にニュルンベルクから550万ユーロ(約7億円)で引き抜いたMFイルカイ・ギュンドアンはマンチェスター・シティへ2700万ユーロで放出し、2150万ユーロ(約27億7000万円)と大きな利益を上げた。計7選手で計9410万ユーロ(約121億6000万円)の黒字を上げ、さすがの商売上手ぶりが明らかとなっている。

 この夏の移籍マーケットでは昨夏に1500万ユーロ(約19億3000万円)で獲得したMFウスマン・デンベレのバルセロナ移籍が噂されている。その移籍金は1億ユーロ(約129億3000万円)と言われており、実現すれば8500万ユーロ(約110億円)の利益となる。選手の移籍ビジネスで大きな利益を生み出すドルトムントは今夏も新たなビッグディールを成立させることになるのだろうか。

写真
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