WBCの存続を望むか聞いてみたところ、意外な結果に…

7月31日、野球日本代表「侍JAPAN」の監督に、ヤクルトスワローズ・北海道日本ハムファイターズで活躍した稲葉篤紀氏が就任することが判明。
今後2020年の東京オリンピック、そして2021年開催見込みのWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で、指揮を執るものとみられる。

■1994年のドラフトでヤクルトに入団

稲葉篤紀新監督は1972年生まれの44歳。中京高校から法政大学を経て、1994年のドラフト会議でヤクルト・スワローズに指名され、プロの門を叩く。
大学時代、あまり注目されていない存在だった稲葉だが、当時の野村克也監督が息子・カツノリのプレーを観戦しに東京六大学野球を訪れたところ、猛打を爆発させる彼に注目。スカウトに獲得を打診し、ヤクルトに入団したのだ。

■国際経験も豊富で白羽の矢

ヤクルトで優勝・日本一に貢献したのち、2005年に北海道日本ハムファイターズへ移籍。小笠原道大や新庄剛志が抜けたあとは、チームの顔として活躍する。
さらに国際試合にも出場し、北京オリンピックやWBCに出場。その温厚な人柄はイチローやダルビッシュも信頼を寄せており、豊富な経験と人望から白羽の矢が立った。
当面の目標は東京オリンピックでのメダル獲得となるが、その先にはWBCの王座奪回もあると思われる。

■WBCには不要論も

WBCは第4回大会で終了するのではないかという声があったが、主催のMLBコミッショナーが存続を明言しており、次回も開催されると見られている。
しかしMLBやNPB関係者の一部からは、参加した選手がシーズンに入り調子を落とすケースや、故障する場合もあることから、開催に否定的な声も。
それは見る側も同様だ。しらべぇ編集部が全国の20代?60代の男女1,363名に次回のWBCについての意識調査を実施したところ、「今後も続けて欲しい」と答えた人はわずか3割。


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日本の場合、国際試合などナショナルチームの応援は盛り上がる傾向があり、WBCは野球人気回復の切り札ともいわれる。
その一方で、存続を望まない、あるいは興味のない人が7割もいるのだ。これは関係者にとって頭の痛いデータかもしれない。

WBCへの期待感は低い調査結果となったが、『稲葉JAPAN』には、まず東京オリンピックで好成績を残すことを期待したい。


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2017/08/03 20:00 (文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
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