http://www.sankei.com/west/news/170804/wst1708040066-n1.html

 将棋のタイトル戦「王将戦」の2次予選進出をかけ、将棋界最多の29連勝を達成した最年少棋士、藤井聡太四段(15)と菅井竜也七段(25)の対局が4日、大阪市福島区の関西将棋会館で始まった。

 王将戦は、藤井四段が順調に勝ち進めば、中学在学中に獲得する可能性があるタイトルで、現在は久保利明王将(41)が保持している。1次予選は持ち時間各3時間で、決着は夕方ごろに見込まれる。

 藤井四段の通算成績は34勝2敗で、現在3連勝中と好調だ。対する菅井七段は、順位戦では、5ランクあるうちの最高のA級に次ぐB級1組に在籍する。現在進行中の王位戦七番勝負の挑戦者で、羽生善治三冠(46)=棋聖・王位・王座=との対局は2局終わっているが、2連勝しており、現在最も勢いのある若手実力者の一人だ。

 振り駒で先手番は菅井七段。菅井七段の戦型は得意とされる中飛車で穴熊、藤井四段は居飛車で対抗した。

 昼食は、藤井四段が関西将棋会館1階にある「レストランイレブン」のサービスランチ(900円)の「珍豚美人(ちんとんしゃん)」を注文。豚の天ぷらにピリ辛のセサミソースがかかっており、人気メニューのひとつだ。

 一方の菅井七段は、関西将棋会館近くの「やまがそば福島店」の「冷したぬき」(730円)。正午現在の福島区の気温は34度と暑く、日差しも強い。午後からの盤上の戦いも熱くなりそうだ。