10月から『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日)のシーズン5が放送されることが決まった。

「このシーズン5が『最後のシリーズになるのではないか』という噂が最近、浮上してきました。
ドクターXシリーズはシナリオの観点からいってもやり尽くしていますし、これだけ『わたし、失敗しないので』の台詞通りに大門が成功し続けないというのも、『現実の医師ではありえない』という意味でリアリティーがなくなってきてしまうでしょう。
米倉としても、『視聴者にマンネリだと思われるのは嫌だ』という趣旨の話を周辺に漏らしているという情報もあります」(芸能記者)

天才外科医の大門未知子が、患者を治すだけでなく、名声への欲望と出世への計算渦巻く医学の世界にもメスを入れていくというカタルシスは、多くの人の共感を得て、非常に高い視聴率を記録してきた。

「昨年の10〜12月期のシーズン4は、平均視聴率が21.5%で、これは驚異的な結果でした。
20%以下だったのは第2話の1回のみで、それも19.7%というわずかに下回ってしまっただけのものです。
出演したい俳優、またCMに広告を出したいスポンサーも殺到しているという“ゴールデンコンテンツ”ですから、簡単には終わらせられないでしょう。
ドラマの存続は、テレビ朝日全体に関わってくること問題なのです」(脚本家)

■ 米倉がドクターXに「見切り」を付けなければならない内部事情

シーズン5は新世代の台頭を経て、新たな権力争いが渦巻く東帝大学病院が舞台となる。
米倉はこうコメントした。

「自分の出演作で、第5シリーズまで続く作品は初めて。
正直言って、いまはまだどういう気持ちになっていいのか、よく分かっていない状態です。
実は、ドクターXは反響の大きい作品だからこそ、わたし自身は続編を作るたび、余裕よりも不安を感じてきました。
でも、不安はあるけど、もう一度“最後のつもりでやろうか”と思いました。
みんなで力を合わせて、“新しい大門未知子シリーズ”を作り上げていきたいです」

この「最後のつもりでやろうか」という言葉は意味深だ。
テレビ局関係者が次のように明かす。

「本当は、米倉はこのドクターXシリーズを映画化したかったのですが、テレビ朝日としては『相棒』の映画化に予算を掛けざるを得ない事情がある。
水谷豊が映画化を期待して、シリーズに出演し続けているからです。
それで一向に映画の話が成立しないので、米倉としてはドクターXを見切って新しいドラマを始めたいのが本音です」

このドクターXシリーズは、日本以外の200以上の国と地域で配信されることも決定している。
果たして、世界中が注目するなかで、「わたし、視聴率稼ぎは失敗しないので」となるか。

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