阪神・江越 金本監督イジって!「目指す」アライさん後継


来季は“いじられキャラ”を目指すと公言。今季5本塁打からの倍増をもくろむ将来の大砲候補は、まずは金本監督のイジリを乗り越えてみせる。

スーツにネクタイでビシッと決めて、プロ野球選手になって初めての契約更改を終えた江越の顔がほころんだ。理由は大幅アップのお金…かと思いきや、金本監督の話題になったからだ。

「金本監督からいじっていただくのは素直にうれしいです。そうした形でコミュニケーションも取れるので。わからないことがあったときに聞きやすいというのもありますし」


世界記録に鉄人、アニキ…と、まさに近寄りがたいイメージの金本監督だが、なぜかよくイジられる。就任会見で将来の4番候補に名前を挙げられるなど期待の大きさも自覚している。
なので徹底的にしごかれているのかといえば、そうでもないらしい。秋季キャンプでも個別指導を受けたが、意外にも江越からは笑顔も見えていた。

「嫌な気は全くしないです」。新人でひたむきなプロ1年生が、どんな形であれ監督から声をかけてもらえることでマイナス面などあるはずがない。

駒大出身の背番号25と言えば、そう、あの人を思い出す。阪神から昨年オフに広島に復帰した新井貴浩だ。金本監督が現役時代、いや、今もなおいじりまくっている相手だ。「(入団時は)意識することはなかった」が、現在は図らずも“新井ロード”を歩もうとしている。

ルーキーイヤーの今季は新人ながら5本塁打をマークし、長打力の一端を披露した。しかし打率は・214と低迷し、「いくら長打力はあっても率が低いと意味が無い。打率が低すぎたら出番も無くなっていく」と課題を見つめ直した。

来季のノルマは打率・250、2桁本塁打が現時点での最低ラインだ。

新井とは右の長距離砲とタイプも似ており、「似てるだけと言われないように、結果を残していきたいです」とキャラだけではなく、新井に成績も追いつきたい。「来年に向けて課題も見つかったし、自分のアピールできることはできたかな」。

プロレスの技をかけられようが、いたずらの対象になろうが、金本監督にかまわれている内が華だとわかっている。

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