ツイッターでサッカーJ1浦和のサポーターらを批判し、殺害予告が寄せられるなど「売名行為」として猛反発を受けた“浪速のエリカ様”こと、上西小百合衆議院議員(34)が今度は阪神戦に“襲来”する。
8月8日の巨人−阪神戦(東京ドーム)に来場することが7月30日にわかった。
浦和同様、野球界随一の熱さを誇る阪神ファンからは、すでに「次は野球か!」「関わらないで」と反発する声が上がっている。

「当日は午前中から東京都内で政務があり、夜はスケジュールが空く予定のため、8日の巨人戦をプライベートで観戦します。
チケットは先月購入していまして、観戦を楽しみにしています」

公設秘書の笹原雄一氏がこう明言した。
上西議員は大阪府生まれで、父親は“ミスタータイガース”こと掛布雅之2軍監督(62)の大ファン。
幼少期から何度も球場で観戦する機会があり、自然に阪神ファンになったという。

今季も3月19日のヤクルトとのオープン戦(神宮)を皮切りに数試合を観戦。
今月上旬には、甲子園での巨人戦にも足を運び声援を送った。

選手では藤川球児投手(37)の大ファン。
また今年3月、甘いマスクと母性本能をくすぐる純粋さで女性ファンに人気を博している梅野の結婚が報じられると、「相当ショックを受けていた」(笹原氏)そうで乙女な一面もみせる。

“にわかファン”ではない証拠に、2軍で日々鍛錬している若手の動向にも興味津々。
本人は何度も「鳴尾浜(2軍の本拠地=兵庫県西宮市)へ足を運んで陽川、江越両選手を直接応援したい」と話しているというが、上西氏の事務所がある大阪府吹田市から遠く、さらに2軍戦はデーゲームだけに政務と重なり「なかなか難しい」と嘆くことしきりだとか。

ここまでなら、野球をこよなく愛するファンの姿だが、現在は「スポーツを売名行為に利用した」と批判を受けている立場。
先月15日のサッカー国際親善試合でドイツのドルトムントに惜敗した浦和を「酷い負け方。
親善試合は遊びなのかな」とツイッターで批判したのに始まり、そのサポーターをも「サッカーの応援しているだけのくせに、なんかやった気になってるのムカつく。
他人に自分の人生乗っけてんじゃねえよ」「くたばれレッズ!」などと挑発したイメージはあまりに強烈だ。

浦和との騒動最中の18日夜、阪神・藤川が同日・広島戦(甲子園)の9回に登板したことに反応したのか、上西氏が「よしっ、球児!」とツイートすると、
「次は野球か」「やめて! 野球みないで!」「スポーツに関わらないでください」「阪神の質が下がる」「仕事しろ」「暇なのか」と過敏なコメントが相次いだ経緯がある。

上西議員は浦和との騒動に際し、浦和サポーターとの直接対話を希望しレッズに協議を申し入れたが、拒否された。
レッズ側は公式サイトで「ファン・サポーターのみなさまにおかれましては、心情は十分にお察ししますが、こうした動きに反応することは、浦和レッズはもちろんのこと、Jリーグやサッカー界、スポーツ界にとってもマイナスになりますので、ぜひ自重いただきますよう、お願い申し上げます」と沈静化を呼びかけた。

ある球界関係者は「レッズに相手にされなかった上西氏が新たな“売名”の手段としてタイガースに関わろうとしているのではないか」といぶかる。
一方、阪神の球団フロントに聞くと、「肩書はさておき、一般のファンとして来られるのであれば、ぜひ温かい声援を選手に送っていただきたい」と“大人の対応”を示した。

阪神は30日・中日戦(ナゴヤドーム)で今季9度目の零封負け。
セ・リーグ2位とはいえ、首位広島に10ゲームの大差をつけられ沈滞ムードが漂っている。
上西氏の接近は阪神にどんな影響を与えるだろうか。

http://www.zakzak.co.jp/spo/news/170801/spo1708010009-n1.html?ownedref=not%20set_main_newsPickup