あの人はいま 元プロ野球選手 清宮幸太郎さん(38歳)

2028年、フィリーズ大谷翔平がで史上初ワールドシリーズ史上初27球で完全試合。 それを、テレビで見つめる男性がいた。
18歳で将来を嘱望され阪神タイガースに入団した、清宮さんは今…
「あの頃は若かったですね(笑)」
若き日を回想する清宮は、どこか寂しげだ
「未だに当時の夢を見ることがあるんですよ。MLBで私が大谷さんと戦う夢を」
1年目開幕1軍を勝ち取るも1塁守備で肉離れを繰り返しわずか21歳の若さで引退後、ビーチバレーへ転身するも
出場機会は叶わずカーリングに活躍の場を求めた
その後、故郷のコンビニエンスストアにアルバイトするも、サボリがちになり
若手や留学生の台頭に押され目立った活躍はできず28歳の若さで一転企業を決意。
今は味噌カツ料理屋を営む傍ら、地元の少年野球スクールのコーチを勤めている
暖簾の屋号の文字は野球界の生きるレジェンド、野村克也さんの手によるものだ
「いらっしゃい」。船橋法典駅東口から歩いて3分
「味噌カツ屋 KIYOMIYA」のえび茶色の暖簾をくぐって店内に入ると
白いタオルを頭に巻いた清宮さんと夫、エイコさんの元気な声に迎えられた
「去年の4月にオープンしました。暖簾の『KIYOMIYA』という文字は野村さんに震える左手で
書いていただいたものだし、開店に合わせてスポーツ紙やテレビでも取り上げてもらった
おかげで、県外から足を運んでくださるお客さんが多かったのはうれしかったですね」
とはいえ、その分、プレッシャーも大きかったという
「味噌カツ好きは飛行機に乗って本場・名古屋まで食べ歩きに出かける時代でしょ
ボクが修業した名古屋の老舗『味噌カツのなかにし』の丼ものは白味噌がベースなのが特徴だから
醤油ベースが味噌カツ丼だと信じ込んでる関東人にはモノ足りないようなんです
それで怒られちゃったこともあるけどそれも修業のうち。我慢、我慢です」
かつての同世代で現ソフトバンク監督の金成や、3000本打者の西浦について尋ねると…
「あいつら私よりヘタクソだったんですけどね(笑) 」と、おどけ
「監督さんに気に入られるのも才能だと思いました」
「怪我さえ無ければって…歯がゆいですけど」
「今はもう現役に未練はありません。今度は教え子で甲子園制覇を狙いますよ(笑)」
(写真)味噌カツ丼を手に持つ清宮さん