■北海道コンサドーレ札幌 新加入の元イングランド代表FWジェイに期待

【プラス材料】
 やはり新加入選手の存在はプラス材料にしたいところ。とりわけ昨年まで2シーズン、磐田で活躍をした元イングランド代表FWジェイの存在は大きい。半年間、無所属の期間があったためコンディション面や試合勘の部分には不安があるが、この選手が加われば、今までにはなかったような前線でのポストプレーが可能となり、守備の時間が長かったチームが攻守のバランスを整えることができるようになり得る。そしてもちろんヘディングの強さも持っており、得点力に期待がかかる。都倉賢と並んだ場合には迫力満点と言えるだろう。

 そして「タイのメッシ」ことチャナティップもベンチ入りの見通し。すでに26日のルヴァン杯プレーオフステージ第2戦のC大阪戦(0−1)でJリーグデビューを果たしており、その力を示している。

【マイナス材料】
 まず22日にタイの首都バンコクで国際親善試合を行い、23日の夜中に帰国して26日には大阪市内でルヴァン杯のC大阪戦を戦った。そこから中2日で今節を迎える。もちろん、ターンオーバーを敢行しているため、この浦和戦のスタメンに関して言えばコンディション面では大きな疲労が蓄積しているわけではない。ただし、ベンチメンバーのなかには疲労がかなり蓄積している選手もいる可能性があるため、早い時間帯から選手交代をしなければいけない展開になった場合には運動量の部分で苦しむ可能性もある。

 また、この試合では中盤のハードワーカーである荒野拓馬が出場停止。ボールポゼッションをしてくる相手に対して、献身的な守備ができる荒野の不在は痛いところである。

文:totoONE編集部

■浦和レッズ リーグトップの45得点を叩き出している攻撃陣が、不調なチームの一筋の光

【プラス材料】
 8月15日にスルガ銀行チャンピオンシップでシャペコエンセと対戦する関係で、22日にイレギュラーでリーグ第22節のC大阪戦を戦った浦和は2−4でこの試合を落とした。これで公式戦直近10試合で6敗目となり、順位も首位C大阪と勝ち点12差の8位。この低迷した状況でプラス材料を探すのは非常に厳しいが、今季リーグ戦で無得点試合はわずか3試合のみと、どんな時でもゴールだけは取れていることは評価できるか。

 今週の練習では、なかなか抜け出せない苦境から脱するべく、2日連続で2部練習を敢行。破綻している守備を修正することにも重点を置いたメニューが組まれたが、その効果が出るか。

 第13節川崎戦で負傷した李忠成が今週の練習から全体練習に復帰したのは吉報。低迷脱却の起爆剤となることに期待しよう。

【マイナス材料】
 低迷の大きな要因となっている脆弱な守備が、なかなか改善されず苦しんでいる。前節のC大阪戦では開始わずか8分間で2失点という、深刻な問題を浮き彫りにするかのような拙い試合運びを見せ、前半だけで4失点。2点を返したとは言え、簡単に失点するようでは勝利は遠い。

 ゴール前で人数は足りているのにマークに集中せず、ゴール前で自由を与えてクロスから簡単に失点を許す場面が目立つ。攻守が切り替わった際の対応が鈍く、チャンスを与えているのも変わらない。負のスパイラルは攻撃にも影響を及ぼし、自陣でボールをつなごうとして奪われ、ピンチを招くシーンも散見される。守備の練習を疎かにしてきたツケを払わされている。

 また、夏の時期に異例の2部練習を行ったことは、コンディションに悪影響を及ぼす不安が…。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170728-00618028-soccerk-socc