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BBCは16日、人気長寿SFドラマ「ドクター・フー」の13代目ドクターを発表した。

テニスのウィンブルドン選手権男子シングルス決勝戦の後、英女優ジョディー・ウィテカーが「ドクター」として登場する映像が放送された。

「ドクター・フー」は、時空をつかさどる高度に進化した異星人「ドクター」が地球人の仲間と旅を続けながら、侵略者と戦い、時空の歪みをただしていく冒険活劇シリーズ。「ドクター」は色々な人間の形をとって再生を繰り返す生命体という設定だが、1963年の放送開始以来、女性が演じるのは初めて。

13代目ドクターは今年12月放送のクリスマス・スペシャルで本格的に初登場する。
舞台出身のウィテカーさんは、人気の英事件ドラマ「ブロードチャーチ」などに出演してきた。

2013年から12代目ドクターを演じてきたピーター・カパルディさんが交代すると公表されて以来、次のドクターは従来の白人男性以外にと求める声が多く上がっていた。それだけにウィテカーさんのキャスティングを歓迎する声は多いが、その一方で、女性が選ばれたことに戸惑ったり反発したりする声もある。

ウィテカーさんは「初の女性ドクター」に選ばれたことについて、「胸がいっぱいです」とコメント。「フェミニストとして、女性として、俳優として、人間として、常に自分を駆り立て挑戦したい人間として、自分はこうあるべきとか何をしてはいけないとか何にはなれないと言われ制約されずに済むというのは。素晴らしい気持ち」だと述べた。
さらにファンに対しては、「私の性別を怖がらないで、と言いたい」と呼びかけた。

「今は本当にわくわくする時代で、ドクター・フーは変化することのわくわく感を体現する存在です。ファンの皆さんは、ドクターの色々な変化をずっと経験してきた。今回のこれは、単に新しくて、今までと違った形の変化だと言うだけで、決して怖いものではないので」

2017/07/17