大相撲の横綱の鶴竜が、名古屋場所4日目から休場した。
3日目の北勝富士との一番で右足首を痛め、日本相撲協会に《右足関節外側靱帯(じんたい)損傷で約3週間の安静加療を要する見込み》の診断書を提出。
鶴竜の休場は2場所連続7度目で、2014年春場所の横綱昇進後では6度目だ。

「横綱の相撲には見えません。鶴竜の相撲は、押し込まれて逆転するパターンが多いが、それ自体が横綱の相撲ではないでしょう。
北勝富士との一番だって“引いたら負ける”のが分かっていながら、引いて負けた。根本的に相撲の取り方を研究し直した方がいい。
できないとなれば、もう引退した方がいいのではないでしょうか」(相撲記者)

インターネット上でも、鶴竜に対して《やりようがあるだろう》、《綱も軽くなった》など手厳しい批判が飛んでいる。
鶴竜は2001年の入門時からなかなか太れない体質で、将来を期待されていなかった。
師匠が「相撲でだめだったら床山にでもしようかと思った」というほどだったが、努力を重ねて横綱に上り詰めたのだ。

■ 親方は「次に出場する場所で進退を懸ける」

北勝富士との一番のあとは、負傷箇所について「ちょっと(土俵に)残ったところでね。
骨ではない。帰って冷やせば大丈夫だと思う」と話していたが、予想外の重傷だった。
夏場所は左足関節を痛めて5日目から休場、初場所も途中休場しており、今年の4場所中3場所で皆勤できていない。

「北勝富士との取り組みは、どちらが横綱か分からないほど、鶴竜が迫力では負けていました。
師匠の井筒親方は、鶴竜が次に出場する場所で進退を懸けることを明言していますが、早ければ次の場所の3日目あたりに引退を宣言するかもしれません」(同・記者)

横綱は4力士いるとはいえ、白鵬は32歳で集大成に入っていて、怪我と連日戦う日馬富士は33歳。稀勢の里と鶴竜はともに31歳だ。

「モンゴルに居る鶴竜の父親は大学教授です。
祖国に帰って大学に通って、教授を目指すという選択枝もあるかもしれません。
何しろ鶴竜は4カ国語を話せるという話もあるくらい頭がいい力士ですから」(同・記者)

八角理事長は鶴竜の今後について「自分でプレッシャーをかける必要なない。
きっちり治して、いい相撲をとるという気持ちでいい。
苦しさのあとには必ずいいことがある」と語って奮起を促している。

鶴竜の茨の道は続く。

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