【ネットの話題】なくならないツイッターのなりすまし投稿 小林麻央さん訃報でも悪意の拡散 (1/4ページ) - 産経ニュース
http://www.sankei.com/life/news/170715/lif1707150002-n1.html

 個人が自由に発信できる短文投稿サイト「ツイッター」は、他人になりすましてウソの情報を発信することもできてしまう。その内容を信じた善意の第三者が情報を拡散し、名誉毀損(きそん)や偽計業務妨害などの刑事事件に発展する例も少なくない。6月下旬には実在する弁護士になりすまして、歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(39)の妻、小林麻央さん=当時(34)=の訃報を弄んだ投稿が混乱を引き起こした。専門家は「インターネット上の情報を全て真実だと思わないように」と警鐘を鳴らす。

「姪の麻央が死去」

 麻央さんの死去が報じられた6月23日。夫の海老蔵さんが会見を開く十数時間も前に訃報を伝えた投稿があった。

 法律事務所クロス(東京都港区)の唐澤貴洋(からさわ・たかひろ)弁護士(39)になりすました投稿で、「私の姪の小林麻央、先ほど亡くなられたとの第一報。最期まで笑顔を絶やさなかった」という内容だった。

 麻央さんはがん闘病生活をブログにつづっており、日本中がその動向を見守っていたこともあり、この投稿は衝撃とともにただちに拡散した。

 ツイッター上では、これを読んだ人たちから「家族が発表する前に信じられない」「売名行為だ」「早く削除すべき」などの批判の声が次々にあがった。

 名前を使われた唐●弁護士が振り返る。

 「私は現在ツイッターを利用していないし、麻央さんと親族でもない。最初は何が起きたか分からなかった」

 事務所の電話業務がはじまる同日午前9時半、マスコミ各社から確認の電話が相次いで被害に気付いた。

※●は澤