米歌手ケイティ・ペリー(Katy Perry)が、愛犬に「コアラを追い掛けよう」と呼び掛けるワールドツアーのプロモーションビデオ(PV)をめぐって、
動物愛護活動家などから非難される騒ぎとなっている。

問題とされたのは、来年行われるワールドツアー「Witness」のオーストラリア公演用PV。主催の豪百貨店最大手
「マイヤー(Myer)」が制作したもので、マイヤーの宣伝や、公演チケット8000枚のプレゼント・キャンペーンも紹介されている。

このPVの中でペリーは、愛犬のプードル「ナゲット(Nugget)」に向かって「さあ、コアラを追い掛けに行きましょう」と呼び掛けていた。

豪東海岸ではコアラが絶滅の危機にひんしているが、生息地の消失や自動車事故と並び、犬による襲撃が生息数減少の三大原因となっている。

野生動物が専門の獣医師クレア・マッデン(Claire Madden)氏は、豪クイーンズランド(Queensland)州の地元紙クーリエメール(Courier-Mail)の取材に、
「ペリーとマイヤーがまるで無知なことを示しており、非常に多くの点で不適切だ」と指摘。

「ペリーは多くの若者の手本となるべき人なのに、コアラに飼い犬を近づけないよう
呼び掛けてきたわれわれの活動を何もかも台無しにした」と非難した。

ソーシャルメディア上ではマイヤーに対する批判も殺到している。フェイスブック(Facebook)には、
「どうしてこれが大丈夫だと思えるんだ? 救いようがない。動物虐待はジョークでは済まない」との投稿もあった。

マイヤーの広報担当者はAFPに、反発を受けてコアラに言及した部分をPVから削除したと述べた。
問題となったせりふは「さあ、ナゲット。子犬用パスポートを取りに行く時間よ」に差し替えられたという。


2017年7月7日 18時43分 AFPBB News
http://news.livedoor.com/article/detail/13306298/

動画 Myer Presents Katy Perry Witness The Tour
https://www.youtube.com/watch?v=2IDX78vORrE