2020年東京五輪の侍ジャパン監督候補には、野球競技の会場となる福島県出身の中畑清氏(63)も挙がる。
だがOB会副会長を務める巨人の、今後の監督人事にもリンクした問題だ。

巨人は28日、東京五輪で野球・ソフトボールの一部試合を行う福島県営あづま球場(福島市)でヤクルトと対戦。
先発の大竹が4回4失点でKOされた。自力優勝は今週中にも消滅する。

高橋監督は、13ゲーム差(28日現在)の広島をまくって奇跡的な逆転Vを飾るか、3年契約最終年の来季、優勝
できなければ、それ以上の続投は困難だろう。

親会社が求める監督像は、成績だけでなく興行面も重視される。15年オフに原前監督の後任として、監督代行で
結果を出した川相3軍監督はほぼ検討もされず、指導者実績がない高橋監督が選ばれた経緯にも明らかだ。
だが今季はアテが外れた格好で、テレビ視聴率や客足の不振が深刻視されている。

それだけに球団OBの中でも、横浜DeNAの初代監督として高い発信力を発揮し観客動員に大きく寄与した中畑
氏は、有力な後継候補として確保しておきたい人材だ。3年後の五輪本大会まで任期で縛られる侍ジャパンの監
督就任は、巨人としては避けたい。水面下で日の丸サイドとの駆け引きが続いてきた。

球界関係者は「中畑さんと原さんは2人とも巨人の監督候補で、かつ日本代表の監督候補。巨人の戦いぶりも見
ながらで予断を許さなかったが、だいぶ方向性は固まってきた」と語る。7月下旬をめどに一本化される代表監督
候補は原氏が最有力に。中畑氏のあづま球場への凱旋は、日の丸より巨人のユニホーム姿の方が現実的な情
勢だ。


ZAKZAK
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