俳優・田村亮が6月30日、東京・三越前の三越劇場で舞台『ペコロスの母に会いに行く』の制作発表会見に
参加。田村は71歳にして初めてのハゲかつらをかぶり、「結構、かわいくなったんじゃないかな」と満足げな表
情を浮かべた。

 同舞台は86歳の年老いた認知症の母と、諸事情により故郷に出戻った息子のペコロスことユウイチの心温
まる日常をユーモラスに描いた同名の漫画が原作。岡野ユウイチを演じる田村は「私も92歳で亡くなった母を
十数年、介護した。介護には慣れている。いろいろ心得ている」と役柄に自信を見せた。

 一方で「こんなかつらをかぶらせていただいたのは、初めてでございます」と笑顔。続けて「結構、このかつら
気に入っている。何か、ことあるごとに、このかつらを使おうかな」と頭をさすりながら話した。母・岡野ミツエを演
じる藤田弓子は「私も先ほど、この頭を見てがく然としました。天下の二枚目が、こんなかつらをかぶるなんて。
すごいステキ。大事件だと思う」と思わず笑みをこぼしていた。

 田村は、ハゲかつらをかぶることへの躊躇(ちゅうちょ)は「特にないです」ときっぱり話し、「面白いじゃんって感じ。
結構、かわいくなったんじゃないかなって。いい年して笑いました」と自身の姿を見て満足げ。重ねて「『このハゲ〜』
って今、はやっているじゃない」と22日発売の『週刊新潮』で元秘書に対して「このハゲ!」と暴言を浴びせたことが
報じられ、自民党に離党届を提出した豊田真由子衆院議員の言葉を引き合いに出し、人生初のハゲかつらを満喫していた。

 同舞台は三越劇場創立90周年記念。10月5日から10日までの東京・三越劇場を皮切りに岩手、群馬、青森、愛知、
北海道、静岡、佐賀、大分の11会場で27回上演される。
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