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30年ぶりの新記録となる29連勝を達成した藤井四段
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聡太の“王道”はこれだ!! 将棋の史上最年少プロ棋士で、デビュー戦以来無敗の藤井聡太四段(14)が26日、都内で指された竜王戦決勝トーナメント1回戦で増田康宏四段(19)に勝利し、歴代単独1位となる公式戦29連勝を達成した。
気になるのはまだ中3の藤井四段の進路。
頭脳明晰で「東大合格間違いなし」と言われているが、本人の意向は高校へ進学せず、上京して将棋に専念したいという。
本紙は会場周辺で50人に緊急アンケートを実施。進学すべきか? それとも将棋に専念すべきか? 将棋ファンが示した藤井四段が進むべき“王道”とは――。

この日の勝利で、藤井四段は神谷広志八段(56)が1987年に達成した公式戦連勝記録の28を30年ぶりに塗り替え、新記録を打ち立てた。
対局後、「信じられない気持ち。非常にうれしかったです」と笑顔。「途中苦しくなったが、最後はなんとか食らいつけた」と振り返った。

次戦は来月2日。竜王戦トーナメント2回戦で佐々木勇気五段(22)と、30連勝をかけて対戦する。

社会現象になっている藤井四段の快進撃。
頭脳は中学生離れしており、20連勝を達成した際には「僥倖(ぎょうこう=思いがけない幸運という意味)」という難解ワードを使い、喜びを表現した。
好きな本は「海賊とよばれた男」「深夜特急」「アド・バード」。
テレビで見るのは主にニュース番組で、最近は北朝鮮の動向から目が離せないという。

このままいけば「東大合格間違いなし」という声も上がっているが…。

「藤井君は24時間365日、将棋のことしか頭にないと言ってもいい。歩いている時も“脳内対局”に集中しすぎて、ドブに落ちたこともあるという。それも1回や2回ではない。彼のなかでは『勉強より将棋』なんです」(藤井四段を知る人物)

現在、藤井四段は愛知県下有数のエリート校、名古屋大学教育学部付属中学校の3年生。
国立大学付属中学校としては唯一の併設型中高一貫校で、来春にはエスカレーター式での進学が既定路線だが、当の本人は中学卒業後、上京して将棋に集中したい考えを持っているという。

「将棋の世界で一つでも上を目指すのならば、東京か大阪を活動拠点にするのがベスト。棋士として一番伸びるのは、10代半ばから後半とも言われるだけに、将棋に専念したい気持ちも分かる」とは将棋連盟関係者。

将棋界は特殊な世界で「中卒」や「高卒」でも良かれなところがある。

先日現役を引退した“ひふみん”こと加藤一二三九段(77)の最終学歴は、早稲田大学中退ということで高卒。
渡辺明竜王(33)や、羽生善治3冠(46)も高卒。
過去の名棋士たちは「小卒」を自慢していた。
「将棋以外の取りえがないということを強調するのが将棋界で生きる棋士としてのプライドという部分が強かった」と同関係者。
3人の兄が東大に進学した故米長邦雄永世棋聖が「兄たちは頭が悪いから東大へ行った」という、真偽不明の伝説めいた話もある。

一方、27日発売の「女性自身」によれば、藤井の母親・裕子さんは「せめて高校くらいは…」という思いがあるとも。
そこで本紙はこの日の会場周辺にいたファン50人に「進学すべきか、将棋に専念すべきか」の緊急アンケートを実施した。

すでに成人した子供を持つ60代女性は「あそこまでの才能があれば、高校や大学に行かなくてもいい」と断言。
80代女性は、1分ほど熟考したのち「私たちのころは勉強しないと出世できなかったけど、いまは時代が違う。若いうちはダメでもやり直しが利くし、あれだけの実力があるのだから、親は子供の夢を応援した方がいい」と語った。

その隣にいた60代男性は“暴言&暴行騒動”の豊田真由子衆院議員(42)や、「ポンコツ法務大臣」こと金田勝年衆院議員(67)の名前を挙げ、次のように語る。

「2人とも学歴は高いけどロクでもないだろ! いい学校に入ったって、あれでは意味がない。藤井さんは高校に行かなくたって良い子に育つよ。中卒でいいじゃないか」

なんと、アンケートを取った50人の男女全員が「将棋専念」を支持したのだ。

対局後、裕子さんは「このような記録を達成することができ、本当にすばらしいと思います。一局一局を大切に、これからも『強くなる』という目標に向かって進んでいってほしいです」とのコメントを発表。
藤井四段はファンの声を聞いて、どのような決断をするのだろうか――。