JRAは26日、大阪市内で17年度第1回関西定例記者会見を行った。そのなかでWIN5と海外馬券の現金発売へ向けての環境、
ソフトを開発中であることを明らかにした。発売開始時期などは未定だが、ファンが待ち望んでいた2つの馬券の現金発売が将来的に全国規模で展開される。

 インターネット投票のみ【注】で発売されていた夢馬券が、将来、全国の競馬場、ウインズで現金投票が可能になる。11年4月から発売されたWIN5も
当初は1日最高22億円以上売り上げる日があるなど好調だったが、最近は払い戻し額の上限である6億円にも売り上げが満たない週が続くことも。

 その売り上げ回復の起爆剤が全国規模での現金発売だ。「具体的な時期などは言えないが、現金発売へ向けての仕組みを開発中」と中村嘉宏JRA
お客様事業担当理事は明言。近い将来、多くのファンが求めていた環境が整うことになり、V字回復が期待される。

 昨年10月の凱旋門賞から発売が開始された海外馬券も現在はインターネット投票のみでの発売となっているが、こちらも現金で買えるシステムを
同時進行で開発中。こちらは時差のため早朝、深夜時間帯発走のレースもあるだけに、時差の少ない香港、オーストラリア競馬などに限定されることになりそうだ。

 この日、JRAが発表した6月26日終了時点での売り上げは昨年比101・3%。6年連続の売り上げ増に向けて順調に推移しており、将来的な門戸開放が
さらなる売り上げ増につながりそうだ。

【注】WIN5は現在、「i?seat」(在席投票)が設置されている以下の11事業所で購入可能。新潟、中山、東京、中京、京都、阪神の各競馬場と、
汐留、新横浜、名古屋、梅田の各ウインズに、エクセル浜松。

https://news.biglobe.ne.jp/sports/0627/sph_170627_5174924526.html