<日本生命セ・パ交流戦:広島4−7ソフトバンク>◇18日◇マツダスタジアム

ソフトバンクが交流戦史上初の3年連続最高勝率チームに輝いた。「日本生命セ・パ交流戦」広島戦(マツダスタジアム)に
7−4で勝利。12勝6敗は広島と勝率で並んだが、直接対決で2勝1敗と勝ち越したため、通算7度目の1位となった。
今年は投打ともに主力の故障離脱が続出したが、若手が結果を残し、チームの底上げに成功。総合力で頂点の座をつかんだ。
パ・リーグの勝ち越しが決まったため、ソフトバンクには1位の賞金1000万円と最高勝率の賞金500万円が贈られる。

松田の号令のもと、ホークスナインがスタンドのファンに向け「1ダホー!」と、雄たけびを上げた。3年連続の歓喜の輪だが、
過去2年と少しばかり違う。故障者が続出しながら、たどり着いた最高勝率の座。工藤監督が振り返った。

「皆がよくやってくれた。苦しい戦いだったが、内川、デスパイネの分までという強い気持ちがあった。(若手が)思った以上に
対応してくれた。競争が激しいのがうちのいいところ。日ごろからしっかりやっているから、優勝のかかった試合で(力を)
出せたんじゃないかと思う」

セ・リーグの首位を走る広島との最終決戦。指揮官の言葉通り、チームの総合力で勝利を奪った。初回から2イニング連続失点した
先発山田を3回途中で交代。6人のリリーフを投入する早めの継投を選択。2番手岡本が4年目でプロ初勝利を挙げるなど、
バトンをつないでいった。

打線では今季3度目のスタメンとなった福田が2安打2打点。高田は初スタメンで1安打1打点。4年ぶり4番に入った松田が
2安打2打点。工藤監督は、控え選手でも調子や相手投手との相性に応じて積極的に先発で起用し、打順にも手を加える。
今年を象徴する選手起用で頂上対決を制してみせた。

チームはシーズン開幕前に中継ぎのスアレスが離脱。開幕直後には先発の和田、武田が故障に見舞われた。交流戦に入ると、
千賀はローテを守れず、野手も内川、デスパイネの主軸2人が負傷し、4番は日替わりに。捕手高谷も負傷で欠いた。だが、
先発ローテには25歳石川、21歳松本裕が名を連ね、交流戦でプロ初勝利。野手を見れば、甲斐が主戦捕手に成長し、上林も
右翼で先発の座をつかんだ。出場機会をうかがってきた若手が一気に台頭し始め、工藤監督は「盆と正月が来た感じ」と喜ぶ。

V奪回を目指すリーグ戦。故障者の復帰が続けば、さらに戦力が充実することになる。

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