阪神・原口「記念の試合」金本監督100勝飾った!今季2度目サヨナラ打
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2017年6月16日 05:30
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<神・西>延長10回、原口は左前にサヨナラ打を放ち歓喜のウオーターシャワーを浴びる Photo By スポニチ

 3試合ぶりに一塁で先発出場した阪神・原口文仁捕手(25)が15日、西武戦で2―2の10回1死満塁から左前に今季自身2度目となるサヨナラ打を放った。金本知憲監督(49)は監督通算100勝目を劇的勝利で飾り、2カードぶりの勝ち越しを決め、交流戦の勝率5割以上を確定させた。
 指揮官の節目の勝利を劇的に彩ったのは「金本チルドレン」の象徴と言える原口だった。前打者・鳥谷が敬遠され満塁。集中力を極限まで高めて打席に入った原口は、2ストライクからシュリッターの内角速球に負けなかった。力で押し返した打球はライナーで左翼の前に弾んだ。5安打した中谷とともにお立ち台に上がった殊勲者は、お決まりのセリフで虎党に応えた。

 「必死のパッチでサヨナラやりました。絶対に僕が還してやろうという気持ちだった。最高でした!」

 15年オフに地元の埼玉・寄居町に帰省した際、周囲の友人や少年野球の監督に「もうクビになるかもしれない。命がけでやる。体がバラバラになってもやる!」と誓った。そんな背水の覚悟で迎えた昨季、原口の打力を見抜き、拾い上げてくれたのが他でもない金本監督だった。支配下登録即1軍昇格という抜てきがきっかけでブレーク。「結果を残すことが一番の恩返しになる」と話す“孝行息子”が、節目を最高の形で祝福した。

 「(100勝は)終わってから教えてもらった。記念の試合で打ててうれしく思うし、さらに監督が勝っていただけるよう、貢献していきたい」

 試合前まで15打席無安打で3試合ぶりの先発だった。2回無死二塁、4回無死一、二塁ではともに走者を進めることさえできず凡退していただけに、期する思いも強かった。

 ナインから手荒い祝福を受け、全身ずぶ濡れのユニホーム姿で胸に飛び込んで来られたヒーローを受け止めた金本監督は試合後、先発起用の裏側を明かし、素直に決勝打を称えた。

 「俊介か原口か、ちょっと悩んだけど、原口もそろそろ打つ頃じゃないかなというのがあった。(好機で凡退した)最初の2打席を見たら、正直ガクッときたけどね。ミスったのかなと思ったけど(笑い)。最後は彼の勝負強さをね。彼の集中力の強さだったね」

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