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2017/06/07(水) 19:05:52.45ID:CAP_USER9http://m.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/06/07/kiji/20170607s00001173021000c.html
2017年6月7日 10:15
4月27日のマツダスタジアム。巨人戦に備えて汗を流していた鈴木誠也が、練習の合間に話しかけてきた。その内容が衝撃だった。
「ボク、ずっとヒットを打っていなかったみたいですね。全然気付かなかった」
22日のヤクルト戦から25日の巨人戦まで、確かに3試合連続無安打だった。このうち2試合は4番の重責を担っていた。「気持ち的には4番目の打者」と言ってはいたが、普通は結果が気になり、安打を欲しがるものだ。だが、真顔で知らなかったと言う。鈴木誠也というスラッガーの本質がそこにある。
つまり、打席では自分の感覚だけに集中していたわけだ。追い求めたのは昨季好調時のフォーム。悩みの発端は、昨秋のクライマックスシリーズ、日本シリーズにあった。スイングする際、無意識に左足のステップ幅が広がり、上体が投手側に倒れ込んでしまう悪癖を自覚。以来ずっと試行錯誤していた。
「トップが浅く、強い打球が打てない。どうやったら、いい形で打ちにいけるのか。昨年オフからずっとモヤモヤしています…」
5月中旬、3割超の打率を維持しながら、そう漏らしたこともあった。霧が晴れたのは20日、中日戦の第3打席だ。結果は又吉から空振り三振だったが、8カ月ぶりに悩みから解放され、確かな感触をつかんだという。逆転の発想と開き直りが奏功した格好だ。
「ステップ幅を意識しても打ちにいけないのなら、幅など気にせず思い切って下半身で踏み込もうと思った。そうしたらステップ幅も戻った。今はしっかり打ちに行って見逃せる。この感覚はめっちゃ久しぶりです」