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2017/05/17(水) 18:12:36.10ID:CAP_USER9「黒船」が号砲!
DAZNという“黒船”が日本サッカー界を席巻し始めている。英国発のスポーツ映像配信サービスで、昨年7月、Jリーグと放映権の独占契約を10年間2100億円の巨額で結び、関係者を驚かせた。年50億円とされるスカパー!と比べ、単純比較で4倍以上という超大型契約だ。
Jリーグが受けた恩恵は大きい。賞金やクラブへの配分金が今季から大幅に増加。優勝すればJ1仙台の年間売上高(15年度)に相当する総額22億円を3年に分けて得られるため、今季はどのクラブも鼻息が荒い。積極補強に乗り出したクラブも目立ち、サッカー界は一気に活気づいた。
一方、10年に渡って全試合有料放送でJリーグと二人三脚で歩んだスカパー!には、痛手となった。放映権をさらわれた後も放送継続の道を探っていたが、断念。昨年9〜12月に契約数が3%減少し、「Jリーグパック」が今年1月で終了すると、約6万7千件が自動解約になった。
海外サッカー中継などでつなぎ止めを図るが、影響は大きい。契約発表会見の席で、Jリーグの村井満チェアマンは「サッカーがお茶の間から街に出ていくサービスに転換した」と強調した。
パ・リーグが先鞭をつける
国内スポーツでネット中継に早くから対応してきたのがプロ野球パ・リーグ。00年代に通信大手のソフトバンクやIT関連企業の楽天が参入し、それぞれ球団を保有。テレビ中継が少なくセ・リーグより人気面で劣っていたことなどから、全6球団の共同出資で会社を作り、ネット中継を始めた。10年に有料会員制となり、12年に現在の「パ・リーグTV」に移行。パソコンだけでなくスマホやタブレットにも対応し、詳細なデータも付け加えている。
この頃、スカパー!などのCS放送もネット配信サービスに乗り出した。昨年3月にはソフトバンクが有料で複数のスポーツをネット中継する「スポナビライブ」を開始。Bリーグと4年120億円のスポンサー契約を結んでネットで全試合の中継を配信を始めた。プロ野球10球団の主催試合も取りそろえ、自社携帯の契約者の料金を割り引くなどし会員獲得を進めている。
つづく
産経新聞2017.5.17 15:0
http://www.sankei.com/smp/west/news/170517/wst1705170009-s1.html