歌手の郷ひろみ(61)が14日放送のフジテレビ系「ボクらの時代」(日曜・前7時)に出演し、歌謡曲を否定した時期があったことを明かした。

 郷は、演出家のテリー伊藤氏(67)、イラストレーターで俳優のリリー・フランキー(53)と出演。このほど102枚目の新曲「スキだから」を
発売した。

歌を聴いたテリー氏から「歌い方を変えた?」と指摘されるとうなずき、「キャリアを大切に、郷ひろみっていう部分も大切にしていかないといけ
ないんですけど、そこだけにすがるのも嫌だなっていう感覚がある。ボクの意識なんですけど、自分を変えて、変えて、変えて、変えて行きた
いって。変化の先に常に進化がああって。変化しないと進化は手に入れることはできないなっていう意識は常にあるんですよね」と話した。

 その上で、これまでの歌手人生の中で「もう『お嫁サンバ』、いいんじゃないっていう時期があったんですよ。2億4千万のジャパンはいいん
じゃないっていう時期があったんですよ。自分のことを否定した時期があるんですよ。歌謡曲を、もういいなって」と告白した。

 30代で「もう少し格好いい音楽やりたいなって思って」という。それでも「40代の中頃から米国にもう1回、勉強に行って。いろんなことあり
ましたよね、人生は。結婚して、離婚して、再婚してまた離婚して。そういう中で気づいたんですけど、歌謡曲のド真ん中行くのが郷ひろみな
んだって。これでいいんだって吹っ切れたのが実は50歳ぐらい。それまでいろいろ試行錯誤、紆余(うよ)曲折が会った中でそういう考えに
行き着いたんですよね」と話した。

こうした経験から今では「お嫁サンバ」などを歌うことに「まったく抵抗ないですんよ。今は吹っ切れているから」と自身の楽曲への誇りを口に
していた。

http://www.hochi.co.jp/entertainment/20170514-OHT1T50058.html