23日の外国為替市場、トルコリラ円は夕刻に13.30円まで下落して19日夜のトルコ中銀による大幅利上げで急伸する前の水準まで押し返されている。19日は市場予想に大幅利上げとなり13日夜高値と同値まで上昇したが、さらに一段高へ進むには材料不足であり、利上げによる買い一巡からは揺れ返しの下落という印象だ。政策金利がインフレ率を下回る実質マイナス金利状態は解消したものの、外貨準備高枯渇やコロナ不況長期化による経常収支・財政悪化、地政学的リスクの解消は進まず、リラを取り巻く環境は厳しいまま。10月の海外観光客数は前年比59.4%減。