レバレッジ25倍から10倍に規制されると、以下のようなデメリットとメリットが考えられます。

デメリット
@ 証券会社にとっては預かり残高辺りの取引量が減り、売り上げが落ちます。
 売り上げが30%程度まで落ちるとした場合、同水準の利益を上げるためには手数料(スプレッド拡大)が上げるしかなくなります。
 当然顧客の勝率が下がってしまうため、FX市場からさらに参加者が減ってしまい、更に売り上げ低下を加速させる可能性があります。

A 投資家視点においては、1%のリスクなどを自己資産にかける短期取引をしたい場合などに預け入れる必要がある証拠金に差が出てきます。10倍までに落とされると、保有株式へのヘッジを為替のポジショニングで対応したい場合などの資産分散が困難になります。

B トレーダーにとっては、”適度なボラティリティ”があったほうが望ましいですが、規制により参加者が減ると流動性が無くなり、ボラティリティの低下になりかねません。

C 経済的悪影響:FX市場からの税収の低下と、一市場の取引制限によって経済的刺激が下がり、少しばかりデフレリスクが上がるかもしれません。

メリット
@ 向こう見ずな投資を行う一部の人間を、破産リスクから守る効果が考えられますが、10倍でも25倍でもレバレッジという考え方に違いは無く、どちらにもリスクがあるため、使い方を間違える人にとっては違いが出るかどうかは疑問です。

A FX市場から株式市場への移動が考えられます。一定の株価支えの効果が考えられますが、買い=潜在的な売り であるため、変われた分は必ずあとで売られるため、株価支え効果は限定的でしょう。

B 投資としての考えではなく、ギャンブルとしてFXをする人も多いため、パチンコ産業やカジノ産業へのお金の流れができるかもしれません。 ひとつの市場が衰退する変わりに、別の産業が活性化される効果は見込めます。


基本的には FXを提供する業者、参加する顧客 双方にとってデメリットのほうが大きいといえるでしょう。

今すぐ行動 山を動かすには数が必要だ

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