昭和最後の年の64年(1989年)、昭和天皇ご逝去による自粛ムードもあってか、年初の株式相場は比較的穏やかなスタートでした。1-3月の日経平均は3万-3万1000円台で推移。それが4月の新年度入り前後から勢いを付け、毎月1000円大台を改める有り様。秋口からはさらに勢いを増し、年末の大納会には歴史的高値の3万8915円まで駆け上がりました。1年前の88年12月にはじめて3万円に乗せたばかり。1年で8800円近い急騰でした。翌年の株価を予想し、「日経平均5万円も夢ではない」などと威勢のいい声があちこちで聞かれました。