勤務先の保育園の女児18人にわいせつな行為をしたとして、強制わいせつ罪と児童買春・児童ポルノ禁止法違反に問われた神奈川県湯河原町の保育士の男(29)に対し、静岡地裁沼津支部は3日、懲役5年6月(求刑・懲役6年)の実刑判決を言い渡した。被害者保護のため、被告の氏名などは非公表とされた。

判決によると、男は2022年6月、県内の保育園内で当時2~5歳の女児18人の着衣をずらし、一部の女児の下半身を触ったり、スマートフォンで動画を撮影したりした。
判決では、男が性的欲求を満たそうと保育士資格を取得し、勤務開始の翌日からわいせつ行為に及んでいたと認定した。防犯カメラの位置を把握し、他の職員がいない隙を狙って犯行を繰り返し、撮影した女児を名簿で管理していた。

室橋秀紀裁判官は「本来児童を保護する保育士でありながら、その立ち場を悪用した卑劣極まりない犯行」と述べた。