米国株上昇を誰もが確信、弱気姿勢の維持困難−買いポジション集中
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-08-19/QF9E5VT0AFB701

米株式市場ではプロの投資家から相場の予想担当者まで、弱気姿勢を貫くのがほぼ不可能になりつつある。米国株の上昇が止まらないためだ。

不良債権と減配で弱気相場の二番底を一時警告していたゴールドマン・サックス・グループでさえ、S&P500種株価指数がさらに6%上昇すると今は予想している。

米企業業績は今年20%減益が見込まれているにもかかわらず投資家が株式購入に積極的なのは、連邦準備制度に極めて大きな信頼が寄せられているためだ。
S&P500種は予想利益の26倍で取引されており、約20年で最も割高な水準。アルファオメガ・アドバイザーズの創業者ピーター・チェッキーニ氏は同指数で3000を超える水準は正当化されないとみている。

同氏は「今の株式市場は定員上限を超えた古いエレベーターのようだ」とし、「ケーブルが切断されて乗客が地下に落ちるのは時間の問題だ。そこでは連邦準備制度が待っているだろう」と語った。