僕の大切なあなたへ。
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僕の大切なあなたへ。
あなたは一足先に天国へ旅立ちましたね。
僕とあなたが出会った時の様にあなたを
今すぐ追いかけたいです。
ですが、あなたが僕に教えてくれた人生を
もっと、もっともっと生きたいので
まだそっちには行けません。
届くかは分からないですが
今はこうして手紙を書くだけで
勘弁してください。 僕とあなたが出会ったのは
15年前でしたね。
当時、事故の後遺症で
耳が聴こえなかった僕は
大学生活が憂鬱で仕方がありませんでした。 もちろん耳が聴こえないと
勉強もろくに出来ず
友達なんて一人も出来ません。 よく聴こえない、意味の無い講義に
ロボットのように出席する日々。
親も兄弟も、家族が全員事故で死んでからは
誰もいない家に毎日帰る恐怖。
音のない世界で恐怖を感じながら
意味の無いことをして生きるだけ。
それの何が楽しいのかが分からなくて
そのうち死んでやろうと思っていました。
首吊り用のロープだって用意してました。 そんなある日、あなたと出会いました。
講義を終えトボトボと独りで帰る僕に
あなたは手話で話しかけてくれましたね。
「耳が聴こえないんですか?」 そして、その日はあなたが僕の横で
講義を聴き、僕に手話で講義の説明を
してくれる日々が始まりましたね。
講義だけでなく、いつも独りだった僕の
横に常に居てくれて、親切にしてくれて。 誰かが横に居てくれる。
誰かが僕の為に何かを教えてくれている。
誰かが僕を支えてくれてる。
誰かが手話を通じて僕の話を聞いてくれている。
誰かが僕の涙を受け入れてくれている。
そんな、人間の温かさを
あなたからは沢山学びました。
僕には暖かすぎて火傷するくらいでした。
本当に、本当に本当に嬉しかったんですよ。 そして、気付いてましたか?
今まで一度もあなたに言ったことは
ありませんでしたが、一目惚れだったんです。
僕の補聴器に気付き、手話で話しかけてくれる
気遣い、ニコッと笑った顔の愛嬌、上手く声が聴こえなくても分かる、明るいトーンの声。
恋は盲目って本当だったんですね。
いつか死んでやろうと思っていたのに
あなたと話している時は、
そんな辛い気持ちなんて見えていませんでした。 僕は初めて人に、あなたに
好かれたいと思いました。
初恋をする前に家族と聴力を失った僕は
恋愛なんて知りませんでした。
なのであの時はあなたに
アピールが出来ていたのかは分かりません。
でも僕は必死でした。
あなたが読んでいたのと同じ本を
さりげなく読んでみたり、手話で必死に
会話を続けようとしたり。
必死にあなたを追いかけました。 そして、あなたに想いが通じた日。
絶対に忘れない、人生で一番大切な
8月14日。夏の蒸し暑い夜でしたね。
告白なんて人生初でした。手話だけじゃ
伝えきれず、必死に言葉でも伝えようと
しましたが、上手く喋れていましたか? あなたと恋人として過ごせた時間
とっても幸せでした。
人生で初めてあなたと行った
ディズニーランド。
今でも忘れられません。
以前の僕なら周りが眩しすぎて、聴力だけでなく視力まで失っていたと思います。
ですが、あなたと
一緒だったので平気でした。
それどころかあの日の
ディズニーランドで最も輝いていたのは
間違いなく僕たちでしたよね。 あなたとは、3年間恋人として過ごしましたね。
そして、再び8月14日。
その日も夏の蒸し暑い夜でしたね。
初めて告白した時よりは、上手く伝えられたと思っています。僕のプロポーズはどうでしたか?
あなたが僕のプロポーズに
「よろこんで」と言ってくれた声が、
僕の耳に確かに届いたと思います。 あなたの家族にも挨拶をしに行き、お義父さんと語り合いお義母さんの料理を頂きましたね。
僕の趣味であり、お義父さんの趣味でもある
野球。よく語り合いましたね。
お義母さんの手料理の肉じゃか。
本当に温かくて美味しくて。ご馳走様でした。
そして、忘れかけていた家族の温かさに
思わず号泣した僕につられて泣く
あなたの顔も素敵でしたよ。 僕は本当に幸せ者です。
こんな温かい家族と、温かいあなたに
囲まれていたのですから。 そして、僕たちが出会った日。
ドジで天然で少し抜けてるあなたは
もしかしたら僕の補聴器に
気付かなかったかもしれません。
もしそんな世界線があったら、
僕たちはどんな関係だったと思いますか? 友達?知り合い?それとも他人?
僕はそんなことは思いません。
あの日、もしあなたが僕の補聴器に気付かなくても、あなたが手話を使えなくても。
それでも僕はあなたと出会い、結婚し、幸せな人生を歩めていたと確信しています。
だってあなたは僕のたった一人の運命の人ですから。きっとどこかで出会えていましたよ。 あなたと夫婦として過ごせた時間
とっても幸せでした。 そして、あなたが病気と
闘い初めたのは4年前でしたね。
辛い、辛い辛い4年間だったと思います。 僕も辛かったです。
もしかしたらまた独りに
なるかもしれないという恐怖。
そして何より、愛している人が
目の前で苦しんでいるのに
手を握ってあげることしか出来ない
自分の無力さ。 僕はいつも
「手を握るだけでごめんね」
と伝えましたね。
そしたらあなたはいつも
「それでいいの、ありがとう」
と言ってくれましたね。 あなたはいつも、何かある度に
「ありがとう」と言いますよね。
あなたのその口癖
世界で一番素敵だと思います。
僕もあなたと居ると
「ありがとう」が口癖になります。
それほど、あなたに感謝を
伝えたかったのです。 何度あなたに感謝を伝えて
感謝をされたかは分かりません。
何万回でも、何億回でも、あなたには
感謝を伝え続けることが出来ます。
だってあなたには、人生と愛を
溢れるほど教えて貰いましたから。 そして、あなたは二ヶ月前
病気と戦い終え、天国へと旅立ちましたね。
耳が聴こえない僕でも
あなたの最後の「愛してる」は
はっきりと聴こえました。 天国はどんな場所ですか?
寒くないですか?暑くないですか?
欲を言えば、
少しだけ蒸し暑ければいいなと思います。
そして、僕たちが結ばれた
8月14日の蒸し暑い夜を
思い出して欲しいと思います。 そして、いつも僕が会社から帰る時、
あなたがメールで送ってくれる
晩御飯の写真のように
今でもあなたが天国で
はしゃいでいる姿を
毎日メールで送って
欲しいと思っています。
あなたの笑顔が隣で
見れないのは寂しいです。 最後になりますが、僕はあなたを
この先何があっても愛し続けます。
死んでも天国で愛し続けます。 ほかの女性に目移りなんかしません。
あなたより美しい女性を僕は知らないから。 天国で待っていてください。
晩御飯に肉じゃがを作って
待っていて欲しいです。
僕があなたに教えて貰った
人生を全うしたら
すぐに会いに行きます。 本当に、本当に本当に本当に本当に本当に
本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に
本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に
心から愛しています。愛しています。 雑な手紙でごめんなさい。
この手紙が天国に届くことを祈っています。
あなたと出会えて本当に良かった。
ありがとう、本当にありがとう。美波。
陽介より。 VIP+板の住民の皆様へ。
ここは、個人的な事を書く場所では
無いかもしれません。
皆様が使うこの板に文章を長々と投稿してしまい申し訳ありませんでした。
私事ですが長年僕を支えてくれた妻が病気で他界し、2ヶ月という時間が過ぎました。
そして、天国の妻にどうしても手紙で感謝を伝えたかったので、多くの人が投稿する5ちゃんねるに投稿させていただきました。 そして、VIP+板の住民の皆様や
もしかしたらこの手紙に目を通したかもしれない方に一つだけ伝えたいです。
身近にいる人や家族、そして自分が
心から愛している人は大切にしてください。
父や母、兄弟、恋人、友人など。
いくら迷惑をかけても構いません。
心配させても無事なら構いません。
なので、大切にしてください。
その人たちと生きる今、この時間は
この世で最も尊いものです。
大切な人と過ごす時間を
一分一秒噛み締めて生きることが
僕は何よりも大切な事だと思います。
長々と申し訳ありませんでした。
VIP+板の住民の皆様の幸せを祈っております。 まじか…俺は大切にしてる人なんていないけど、
あんたが幸せになるよう祈っておくよ そこまで思ってくれる人がいてきっと幸せだったと思う
あなたの毎日が笑顔で過ごせますように 声をかけてくれた人が耳が聞こえないんですか?で読むのやめた
めっちゃ話して(´Д` )キテルヤンケ 真っ直ぐな想いに胸打たれた
一緒に過ごした日々はとてもかけがえのないものだったんだね
自分も身近にいる人たちを大事にしようと思った 陽介
これからも彼女が見るはずだった景色をたくさん見て生きろよ 耳の障がいにも負けずに愛を学んでいった陽介は本当に強いヤツだ。いつか天国に行った時は手話無しでも話せるといいよなぁ…。 2ヶ月前か
今年の8月14日は迎えられたのだろうか? ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています