当然、戸倉も来ていたし、笹子さんも来ていた。
戸倉はもはや別段どうでもいいとしても、
笹子さんがいることに動揺を隠せなかった。

もはや、この期に及んで何を話せばいいのかサッパリ分からなかった。

ただ、途中のサービスエリアで横森さんは俺に話しかけてくれた。
「来たんだな」
とそれだけ言って、ヘラヘラ笑っていた。