「色々考えたんですけど、話次第じゃもう地元離れようかな、って」
「確かに育てて貰った恩はあります。けど、もう充分にカネも時間も使ったかな、って…」
「でもそうなると仕事辞めなアカン様になるから…」
1がそう言った後、Tさんは暫く黙っていた。
「オマエの人生やからな、好きにしたらエエ」
「仕事の事も気にすんな。オマエが抜けた穴はオレが本気出せばそれ位は…な」
言った後、Tさんは笑った。
「メンドくさい話は終わり、飯食おうぜ」