まあそれは置いといて、俺が覚えてる中で一番古い記憶は5歳の頃
ブロックで遊ぶのが趣味だった俺は六畳の部屋いっぱいにレゴで作った街を築き上げるのが趣味だった
ブロックを入れておくバケツみたいなのをひっくり返して山に見立てて、塔や病院なんかを作って両手で人形を動かしては独り言をブツブツ呟く気色の悪いガキそれが俺
そんな珍事に耽っていたある日、リビング兼台所の方からガラガラ声の父さんが「おーいスグル(偽名)ー」と呼んできた
いつもは機嫌が悪いのにその日だけ少し嬉しそうだったから鮮明に記憶に残っている