あとは、エキストラ。

映画だと、100%仕込みのエキストラです。
偶然通りかかった人が映るなんて事は、まずないです。

TVドラマだと、予算やスケジュールの都合で、まれにダマ(無許可)で短時間でゲリラ的に撮影する事もあるので、映っちゃう事もありますが、エキストラ含め「通行人」がカメラに目線を送るとアウトです。リテイクです。

バラエティーだと、あまり通行人まで仕込む事はないらしいのですが、バラエティーのADさんとか製作会社の人は、撮影現場にいる時は常に数万円分のビール券を持ち歩いています。
トラブル対応のためです。
自分、買いに走らされた事もありました。ビール券。

また、予算の都合で、何度もエキストラ頼まれた事がありました。
主に通行人で、後姿です。
余談ですが、作業着姿を監督に気に入られて、「スーパーの売り場主任」という役を与えられた事もあります。
セリフはありませんが、小林稔侍さんと共演させていただいたのは良い思い出です。
しかしながら、「そんなお辞儀の仕方があるか!」とカメラマンに怒鳴られ、役者にだけはなるまいと思いました。

仮面ライダーの持ち道具のメイン担当だった従兄弟のヒロシが、エキストラで顔までバッチリ映った時に、自分息子と一緒に観ていて、つい、「あ、ヒロシだ。」と言ってしまいました。
そこから全てのビデオを観直して、「ヒロシ探し」が始まりました。
息子にしてみると、仮面ライダーと一緒の画面に映っている人は、「ヒーローの知り合い」なんでしょうね。

従兄弟のヒロシ、一度だけウチに遊びに来てくれましたが、当時4歳の息子、まるで目の前に仮面ライダーがいるかの如くモジモジして照れて、結局ひと言も会話せず。
非常に面白かったです。
「仮面ライダーの知り合いがパパの従兄弟」という事実は、息子の人生にいかなる影響を与えたのか、興味があります。