昼休みになると、白石さんが話しかけてきた。

「ねー翔平英語すごくない?満点?」
「あっ、う、うん」
「あたし来週追試くらったんだよね〜やばくない? 中学では出来る子だったのにさ〜あたし馬鹿だったのかな〜」

僕の机に顔をちょこんと乗せて、上目遣いで話しかけてくる彼女はとても可愛かった。

「し、白石さん、夏休み勉強してた?」
「え!?してない、え!?勉強!?夏休みに勉強するの!?」
「するよー、1時間くらいだけど」
「えー!?休みなのに休まないのー!?それ夏休みって言わなくねー?」

今までは主に白石さんが話して、僕は相槌うつだけだったから、これは初めて僕が話題をふって会話が成立した記念だった。(僕のなかでw)