僕の高校時代の話
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自分語りになるけど
ちょっとした区切りが付いたので書きます
良かったら聞いてほしい 前にもスレ立てしたことがあるんだけど、途中でつらくなってやめてしまったので
今回は書き切りたいと思ってます
陰キャラだった僕と、学年一可愛いギャルの話 僕は幼稚園の頃から内気だった。
小中高大と女の子と話したことがほとんどなくて、今でも女の子と話すときは緊張してしまう。
話しかけられることもなかったし、いつも空気のような扱いだった。
話しかけてくれる女の人は、家族や先生以外だと近所のおばあちゃんだけだった。
でも高校の時、僕に話しかけてくれた女の子がいた。
その子の話をしようと思う。 僕の通っていた高校は所謂「自称進学校」。
その中で僕の成績はわりと良い方で、三年間通して学年順位は5〜10位をうろうろ。
得意科目は英語だった。
1年生。
同じクラスにものすごいギャルがいた。
入学式からひとりだけ明るい茶髪に金のメッシュ。
自称進学校だから校則は厳しいし先輩も含めて全員黒髪なので、とにかく浮いていた。
目の周りは真っ黒で、履いてるスカートも短くて(私服校だった)、カラフルな爪が長くて、おしゃれで細くて、目が大きくて人形みたいで、ずば抜けて可愛くて、とにかく派手で、あんなに目立ってるギャルは学校にひとりしかいなかった。 そのギャルはすごく気さくでノリが良くて、すぐにクラスの中心人物になっていた。
先生ともすごく仲が良くて、だからなのか見た目で怒られているところは見たことがなかった。
授業中に騒ぐこともなかったから(寝てたけど)、真面目なグループからも好かれていたし、みんな彼女のことが好きだったと思う。
授業中につけまつげを付けて怒られていたことはあったけど。 僕はというと、無口で地味で目立たない、友達もそんなに多くない、彼女のような人とは縁のない人間だった。
僕がいたクラスは学年でも特に陰キャラの巣窟みたいなクラスだったので、彼女がいたおかげでだいぶ明るくなったと思う。
ギャルは雰囲気が白石麻衣に似ていたから、名前は白石麻衣さんとする。
白石麻衣より可愛いと僕は思うけど。あくまで雰囲気がね。
僕の名前は田中翔平(仮)ということにでも。 ここからセリフが入ります。書き方がきもかったらごめん。
白石さんに初めて話しかけられた時のことは今でも忘れられない。
まだ入学して2週間くらいの時。
「ねえごめんこれ一瞬持ってて!」
「えっ、あっえっ」
放課後、自転車置き場でたまたま会った。
僕は(うわ、うちのクラスのギャルだ。視界に入らないようにしよう…)と思っていたんだけど、
自転車はクラスごとに置き場所が決まっていたので、必然的に近くに行かなければならなかった。 ギャルは10台くらい連なって倒れている自転車をひとりで起こしていた。
つらかったのか途中でキョロキョロして、近くにいた僕に話しかけてきた。
で、端っこの1台を支えていてほしいと言われた。(伝わるかな)
僕も一応非力ながらも男なので、支えるだけじゃなく立てるのを手伝って、全部起こし終わった。
放置しないで全部起こすなんて、このギャル意外と偉いんだな…と思った。 「ありがとー超助かったー!翔平もいま帰り?」
「あっ、えっ、あっうん」
「へー!部活入んないの?」
「う、うん」
「まじかー!帰宅部仲間!部活とかあんなんたるくてやってらんねーよな!w」
「あ、あはは」
「じゃあねー!ありがとねー!」
女の子に下の名前で呼ばれたのが人生で初めてで、僕にとってはすごく衝撃だった。
しかもよく僕の名前なんか知ってるな…いや僕も白石さんの名前知ってるけど、それは彼女が目立っているからだし…と思った。
僕に笑顔で普通に話しかけてくれる女の子なんて今までいなかったし、それが学年で一番可愛いギャルだし、自転車を起こすのに体力を使ったし、いろんな意味でドキドキした。 白石さんは次の日会った時も、
「翔平おはよ〜、昨日ありがとー」って話しかけてくれた。
しつこいようだけど、別に僕にだけってわけじゃなくて、白石さんは学校中みんなにこんな感じで、
見た目とかグループとかそういうものに関係なく、誰にでも気さくで優しかった。
みんな白石さんに話しかけられると嬉しかった。(と思う) 中間テスト。
結果は、学年全体でとても良かったらしい。
更に僕のクラスには追試の人がいなかったらしく、先生がとても嬉しそうにしていた。
僕の結果は学年10位くらいだった。
中学時代は1位か2位だったのになーとちょっとへこんだ。
でも英語は満点だった。
小さく黒板の横に貼り出されていたのを見て、ちょっと嬉しかった。 夏休み。
僕は近所のショッピングセンターの本屋にいた。
そこに金髪の6人くらいの男女の軍団がいて、またもや視界に入らないようにしていたら、
「翔平ー!」って声をかけられた。
夏休み中で、髪の毛も服装もすごいことになっている白石さんだった。 「ひさー!」
「し、白石さん」
「元気ー?翔平ん家この辺なの?」
「う、うん」
「へー!近所じゃん!そーいえば××中だよね〜!」
他のギャル「てか誰?」
白石さん「高校の友達だよ!すげーいいやつなんだ〜!
じゃーねー翔平ー!」
そう言ってバイバイした。
なんで中学校知られているんだろう…。
ていうか僕、白石さんの友達なんだ。と思った。
嬉しかった。 夏休み明けのテスト。
夏休み中も毎日勉強していたのに、変わらず僕は学年10位くらいだった。
英語はやっぱり満点だった。
白石さんは英語が追試だったらしく、やべー!と言いながら友達と爆笑していた。
追試は「平均点の半分以下」だったので、えっ白石さんけっこう低いな…大丈夫かな…と思った。 昼休みになると、白石さんが話しかけてきた。
「ねー翔平英語すごくない?満点?」
「あっ、う、うん」
「あたし来週追試くらったんだよね〜やばくない? 中学では出来る子だったのにさ〜あたし馬鹿だったのかな〜」
僕の机に顔をちょこんと乗せて、上目遣いで話しかけてくる彼女はとても可愛かった。
「し、白石さん、夏休み勉強してた?」
「え!?してない、え!?勉強!?夏休みに勉強するの!?」
「するよー、1時間くらいだけど」
「えー!?休みなのに休まないのー!?それ夏休みって言わなくねー?」
今までは主に白石さんが話して、僕は相槌うつだけだったから、これは初めて僕が話題をふって会話が成立した記念だった。(僕のなかでw) そして、
「いやーやばいまじで、どーしよー、ねえ英語おしえて〜翔平〜〜」
「…い、いいよ」
「え!まじで!!いいの!?」
「う、うん、いいよ」
「ガチ!?社交辞令じゃなくてガチ?本気にするよあたし」
「し、白石さんさえよければ、教えるよ」
「翔平先生〜!!!!」
という会話があって、
その日から放課後に勉強会をすることになった。
僕の家で。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています