101歳の蒸気機関車「SL人吉」、23日に最後の営業運転…整備士「触れることを誇りに思う」
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20240321-OYT1T50234/
国内で営業運転している最古の蒸気機関車(SL)として知られる九州の観光列車、SL人吉が24日に引退する。ハチロクの愛称で親しまれた機関車「58654号機」は1922年(大正11年)製造の101歳。修繕に必要な部品の調達や整備士らの確保が難しくなったことから、現役生活を終えることになった。(山之内大空)
ハチロクは戦前から九州各地で住民の足として活躍した。国鉄時代の75年に一度廃車となったが88年、JR九州のもとでSLあそBOY(熊本―宮地)として復活。2009年にSL人吉(熊本―人吉)として生まれ変わり、客車3両(定員132人)での運行を始めた。20年の九州豪雨で肥薩線が被災したことで運休となり、21年5月からは鳥栖―熊本間で運行していた。
九州で唯一運行する観光SLとして人気を集め、09年以降運んだ乗客は延べ40万人に達する。23日は最後の営業運転を行い、熊本―博多間を一往復する。チケットは完売しており、24日は招待客向けに熊本―八代で運行する。
https://www.yomiuri.co.jp/media/2024/03/20240321-OYT1I50235-1.jpg