参院議員・川田龍平に政治資金規正法違反の疑い! 隠蔽された寄附者は一審有罪判決を受けたあの“臓器移植仲介人”

 立憲民主党所属で国会の行政監視委員会の委員長を務める川田龍平参院議員(48)の後援会「川田龍平といのちを守る会」の収支報告書に、支援者からの寄附金の不記載があることが「 週刊文春 」の取材でわかった。

 この後援会は川田氏の資金管理団体と所在地を同じくし、会計責任者に川田氏の現役の公設第二秘書が就くなど、川田事務所とほぼ一体の関係にあるとみられる。
寄附の事実が秘された菊池氏の正体とは

 川田事務所の元秘書が語る。

「2022年4月、『守る会』に菊池仁達氏とその妻からあわせて20万円の寄附がありました。後援会の実務を担う川田事務所のスタッフが会計処理を行い、夫妻には領収書を郵送しています。ところが、『守る会』の収支報告書には、菊池氏側から寄附があった事実が秘されているのです」

 寄附の事実が秘された菊池氏とは何者なのか。社会部記者が解説する。

「臓器移植に関わるNPO法人の理事長ですが、厚労相の許可を得ずに海外で臓器移植をあっせんし報酬を得たとして2023年2月に臓器移植法違反容疑で逮捕された人物です。同年11月に懲役8カ月の一審判決が下っています」
収支報告書の不記載は、政治資金規正法に抵触する

 判決を不服として控訴中の菊池氏に、川田氏への寄附の有無について尋ねると、寄附の事実を認めこう話した。
「僕の患者が『東大病院に入院したい』と言うので川田さんの秘書に相談して結果的に東大病院に入院できた。そのお礼は当然すべき。寄附の領収書は届いたと思うよ」

 だが、その寄附は一切記載されていない。政治資金規正法のエキスパートである神戸学院大学の上脇博之教授が指摘する。

「5万円を超える寄附は収支報告書に記載しなければなりません。もし記載されていないのであれば政治資金規正法(不記載)に抵触します」
当時在籍していた秘書に尋ねると…

 当事者である川田氏にも電話で話を聞いた。

「(菊池氏からの寄附は)当時の政策秘書に命じて返金したと認識している。返金したから(収支報告書には)記載していない」

 だが、当時在籍していた秘書に尋ねるとこう言うのである。

「誰一人返金の手続きをしているスタッフはいませんし、返金の振込記録も見たことがありません」

 寄附金20万円は果たしてどこへ消えたのか――。

 3月13日(水)12時公開の「 週刊文春 電子版 」および3月14日(木)発売の「週刊文春」では、後援会から消えた20万円の行方、そして川田氏が菊池氏からの寄附を隠蔽せざるを得なかったもう一つの重要な理由について詳報している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9f59d689c522da02f0446429322510776b6c6255