能登地方での暮らしに憧れを抱いた外国人の若者が今秋、穴水町で念願の新生活を始めた。ドイツからやって来たアルチャ・ツゥーゼさん(27)は里山里海に溶け込む人の営みと温かさに引かれ、7年越しの思いをかなえて単身、海を渡ってきた。当面は川尻の滞在施設「田舎バックパッカーハウス」を拠点に地域になじみ、いずれは1人で自給自足の生活を送ることが目標だ。

 「能登に着いたぞー」

 穴水に降り立った9月26日、アルチャさんは同町岩車から望む穴水湾に万感の思いを込め、日本語で叫んだ

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