福岡県の田川市や大任町などでつくる組合が整備するゴミ処理施設の情報公開請求をめぐり、田川市の村上市長は、大任町の永原町長から開示を拒否するよう要求されたとして、強要未遂の疑いで刑事告訴しました。
田川市や大任町など8つの市町村で構成される組合は、新しい広域ゴミ処理施設の整備を進めています。
田川市によりますと、この施設に関連して市が情報公開請求を受けたことについて、ことし6月、組合長を務める大任町の永原町長が田川市の村上市長に対し、「開示したら今後、すべての行政連携が全部破綻する」「嫌なら組合から出ていき、自分たちで建てなさい」などと、開示を拒否するよう要求してきたということです。
これについて村上市長は、永原町長の発言は強要未遂の疑いがあるとして、13日、刑事告訴しました。
また、田川市議会の議員7人もこの問題について永原町長を刑事告発しました。
このあと田川市議会の議員は県庁で会見を開き、「これは明らかに市民生活を脅かす行為だ。警察でしっかり捜査に結びつけてほしい」と述べました。
一方、大任町の永原町長は「なぜこのようなことをしたのか理解できない。私としては組合長として何のやましいこともない。司法の場で決着をつけてもらいたい」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230914/k10014195111000.html