アメフラシのRNAを移植することで、
個体の「記憶」を別の個体へと移し替えられることを
米生物学者らが実証した。

人間とはかけ離れた生物での実験にすぎないが、
研究者たちはこの技術が人間にも応用可能だと考えているのだという。
いったいどのようなメカニズムなのか。

ある生物から別の生物に記憶を移し替えることは可能だろうか?
そんなことはSFのなかの出来事のように思える。
しかし現在、わたしたちは
人工記憶の合成と呼べる行為の実現に少しずつ近づいている。

アメフラシからRNAを採取した。
訓練されたアメフラシから抽出されたRNAは、
訓練されていない7匹に移植された。
そして同じことが反対のグループのRNAに対しても行われた。

移植されたあと、電気ショックにかけられた動物たちと同じような振る舞いを始めた。
訓練されたことがなかったにもかかわらず、
移植を受けたアメフラシは防衛的収縮を平均して40秒持続させたのである。
これに対して反対のグループでは、何の変化も見られなかった。

産経新聞
https://www.sankei.com/article/20180601-3T3VT2DFFJP2XHDJGZCCXQOFNU/