日本初の4年制社会福祉学部を開設したことで知られる日本福祉大(本部・愛知県美浜町)が、工学部を新設する方向で調整していることが明らかになった。
文部科学省が21日に公表した、理工農系学部を拡充する支援事業の対象校(111校)の一つに選定された。大学によると、福祉系大学による工学部設置は珍しいという。

 同大は現在、半田キャンパス(愛知県半田市)の健康科学部に福祉工学科があり、バリアフリー建築や福祉を支える人工知能などを学んでいる。福祉工学領域を拡充して工学部を独立させるという。設置時期は未定。

 一方、同大は24日、愛知県東海市にある東海キャンパスを約4倍に拡張する計画を明らかにした。名鉄太田川駅近くにある現キャンパス西隣の民有地約2万5700平方メートルを取得。
現在の経済、看護、国際福祉開発の3学部に加え、美浜キャンパス(美浜町)にある大学最大の看板学部、社会福祉学部を移転させる。

 東海キャンパスの約1500人の学生は約3200人まで増える予定で、四つあるキャンパスのうち最大となる見込み。
東海キャンパスには、工学部とは別の新学部設置を予定しているほか、新たな研究施設や起業を支援するスタートアップセンターも設ける予定。【川瀬慎一朗】

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