岐阜市の陸上自衛隊射撃場で男性隊員3人が自動小銃で撃たれた事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された自衛官候補生の男(18)が逮捕後の取り調べに「銃と弾薬を持って外に出たかった」と供述していたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。捜査関係者によると、事件発生直後には「弾薬を奪おうと思った。犯行はその日に思いついた」と説明していた。
殺人容疑で送検された後は取り調べに応じておらず、陸自の警務隊は事件の経緯や動機、弾薬を持ち出そうとした目的を慎重に調べている。
男が、制止しようとして最初に撃たれ死亡した八代航佑3等陸曹(25)について、以前から知っており「殺すつもりはなかった」と供述していたことも判明している。八代3曹の行動は想定外だった可能性がある。
事件は21日で発生から1週間。現場となった日野基本射撃場の周辺には犠牲者を悼む花束が供えられた。
https://www.sankei.com/article/20230621-3PS2X7Q3LJMXXMT6BQUZIJS2KA/